2023年2月23日、同人誌即売会「コミックシティ福岡」内にて、TRPGをテーマとしたプチオンリー「賽ノ目日和福岡支部」が開催されました。
プチオンリーとは・・・
赤ブーブー通信社 ONLY PLAZA プチオンリー(企画)の基本 より引用
提案者(発起人)が好きなジャンル(カップリング等)である時期のオールジャンルイベントに一斉参加を呼びかけ・提案するイベント内イベント企画のことを指します。
TRPG関連の同人誌を即売会で買い求める場所としては、ゲームマーケットの他コ、ミックマーケットでゲーム(電源不要)ジャンルの取り扱いがありますが、TRPGのプチオンリー即売会、というものは初めて聞きましたので、これは実際に見て確かめなければと現地に行ってきました。
賽ノ目日和福岡支部って?
シナリオ一斉投稿企画「風説たまゆら電報局」や、フェリシモとのコラボレーション企画「きっと魔法遣いだったあなたたちへ」などの企画を主催している「二足獣企画(サークル主催:ななきそ)」さんが主催した、TRPGをテーマとしたオンライン即売会「賽ノ目日和」のリアル会場での開催版です。過去2回オンライン上で開催されていますが、オフラインでの開催は初となります。
会場はマリンメッセ福岡。博多駅からバスが出ています。筆者はコミックシティ自体に参加するのも初めてでした。
参加レポート
開場より少し早めに到着し、待機列に並んで入場。開場してから実際に入るまでの待ち時間は十数分といったところでした。
運営している「二足獣企画」のツイートによれば、今回のプチオンリーは全12サークル+(運営ブース1サークル)が参加していたようです。
出展していたのはクトゥルフ神話TRPG(以下「CoC」)のシナリオサークルを中心でした。
まず訪れたのはCoCのシナリオを中心にリリースしているサークル「月刊かびや」さん。
こちらのサークルが出していたのは以下の3冊。
「10分間でおしまいがくる」と銘打たれたオリジナルTRPGシステム「冥冥の国(めいめいのくに)」
と、昨年開催されたTRPG制作ジャム「Breathlessジャム」で製作された7作品を含むオリジナルシステムを15作品掲載『哉(かな)』。
CoCの非公式設定資料集「H県読本」。
お菓子箱を思わせるパールの表紙の文庫本に、TRPGシステムがぎっしり詰まっています。
次に訪れたのはエモクロアTRPGのシナリオ集をリリースしてる「tonarini.」さん。新刊として「オカルト×カルト」という、三人用のコメディシナリオと、既刊のソロシナリオ「フタリだけの逃避行」の二冊を頒布していました。
どちらもtonarini.さんのboothで通販可能です。
その後訪れたのは「傘月堂夜話」などのシナリオをリリースしているpeaslaboさん。peaslaboさんは和風のシナリオを多く出されています。以前から気になっていた「あめざいく」を購入。
こちらのシナリオはCoC・新CoC・エモクロアTRPGの3システムに対応しており、GMが慣れているシステムで遊ばれています。Boothでも電子版・書籍版が購入できます。
また、運営ブースにて主催ななきそさんの個人サークル「左に右折」の新刊「決して祈らぬ者たちへ」を購入しました。こちらは前述の企画「きっと魔法遣いだったあなたたちへ」参加作品で、音楽をモチーフに取り入れたCoCのシナリオです。
頒布数はどうだった?
「月刊かびや」のかなむらさんのツイートによれば、オリジナルシステムで40~50冊程度頒布したとのこと。
筆者の知人に、冒険企画局から出版されているマルチジャンル・ホラーRPG「インセイン」のシナリオをコミケで頒布しているサークルがいますが、会場での頒布数は100部程度です。
オリジナルTRPGとしてはかなりの数を頒布できたのではないでしょうか。
実際に行ってみて思ったこと
CC福岡の客層がそうなのかもしれませんが、出展側も一般参加側も女性が多く、ゲームマーケットとはメインの客層が異なるように感じました。
筆者のコミックシティ滞在時間は1時間ほどでしたが、滞在中はどのブースも人通りが多く活気があり、創作をする女性からTRPGへの注目が前より増しているのではないかと考えました。
総じて、「また来たい!」と思えるプチオンリーでした。記事をご覧の皆様も、今後同様のプチオンリーが開催されたら、一般参加・サークル参加問わず参加されてみてはいかがでしょうか。
※アイキャッチはイメージです。
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