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謎疾病「ターボ癌」について考える

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癌は日本人の死因トップである。
第2位が「心疾患」、その下が「老衰」「脳血管疾患」「肺炎」ときてようやく「不慮の事故」「自殺」が出て来るが、圧倒的な地位は揺るがない。
もっとも、このカウントの仕方は少々恣意的である。癌が全身どこに発生しても癌だが、心疾患は心臓に発生したものに絞られてしまう。

さて癌の中で、2022年頃から目にするようになったのが「ターボ癌」である。
ターボチャージャーは、自然吸気と比べ、通常1.5から1.7倍のパワーを発するもののため、どうやら凄まじいパワーの癌である事は間違いない。
医療は、病気の破壊力と、治ろうとする患者の生命力、そして患者を助けたいという医療従事者のラブパワーのせめぎ合いである。
四捨五入で2倍にも達するターボ癌に対し、医師は一体どれほどの愛で挑めば良いのだろうか? まさか、2人必要なのだろうか?

目次

「ブースト≒ターボ」という誤謬

結論から言えば、ターボ癌という医療用語は存在しない。
つまりこの言葉は、SNSで流布されている、通称、符丁、流言、陰謀論、都市伝説の類である。
従って、医師は従来通りのパワーで問題ないため、筋力トレーニングの負荷を上げる必要も、愛を取り戻すため『北斗の拳』を視聴する必要もない。まして2人も必要ない。

2022年12月頃の新聞社記事によれば、「SNSで拡散」「新型コロナワクチンの副作用」「自衛隊400人死亡」などの言葉が踊る。
消費税率が8%に優遇されるほど生活に必需品な主要メディアである新聞が言う事に、嘘などあろうか。

さて、「ターボ癌」の根拠となったものの1つは、アンガス・ダルグリーシュ博士の記事だろう。

 同記事内にて、

『現役の腫瘍内科医として、私は病気が安定している人々が、通常は旅行のためにブースターの投与を強制された後、急速に症状が進行するのを目の当たりにしています』
※自動翻訳

「THE NON-WOKE MARKETING AGENCY」2022年11月26日
https://dailysceptic.org/2022/11/26/as-an-oncologist-i-am-seeing-people-with-stable-cancer-rapidly-progress-after-being-forced-to-have-a-booster/

との一節がある。

文中の「ブースター」とは、ワクチン投与して免疫を獲得している人に対し、免疫を増幅(ブースト)させるため、追加で行う「ブースター接種」の事である。

ブースターは癌についていない、あくまでワクチン接種に付いた語だ。
この「ブースター」が、引用と再引用を経て「ターボ」となり、癌の性質とごっちゃになった上で、結果として「ターボ癌」という、「ぼくのかんがえたさいきょうのびょうき」ワードに収斂したものであろう。
・・・なにそれ、こわい。

ターボ癌は復権するか

ターボ癌自体は早々に底が割れてしまったが、実際の所そのような癌はあるのだろうか?

語られるターボ癌の性質としては、

  1. 極めて短時間で進行する癌である
  2. 新型コロナウィルスワクチンの接種後に、有意な確率で発生する
  3. 政府は存在を隠蔽している

この3点である。

なるほど、ワクチン接種にこんな副作用があるなら大変だ。
一刻も早くワクチン接種を進め、新型コロナを収束させたかった政府が隠蔽しても無理はない。

1について、まず癌の性質を考えよう。
癌は遺伝子という設計図がミスコピーされ、これに従って作られた、違法建築のような細胞である。
あくまで誤りは設計図であり、他の分裂速度などの要素は正常な細胞と同じ動きの筈だ。

急速に進行する癌として有名なのは、スキルス性胃癌だろう。
手塚治虫、逸見政孝、岡崎律子など、若くして死亡した有名人の死因として印象深い。実際、発覚から死までの期間が癌として極端に短い場合がある。
ところ実際は、スキルス性胃癌が特に進行が早いという事はない。
細胞はどこまでいっても細胞だ。
スキルス性胃癌の特徴は、「見つかりにくさ」にある。
癌細胞は、癌細胞自体が分裂して増える。大袈裟に言えば倍々ゲームで進行するようなもので、終盤に最加速する。
見つかりにくいスキルス性胃癌は、末期の最加速状態から認識されるため、進行が早いと感じられやすいのである。

他の癌についても概ね基本的な早さは変わらない。
 若者の癌の進行が早いというのも、若者があまり癌の検査をしないため、手遅れの状態で見つかりやすい、という事情を反映している。

さて、2についてはどうだろう。
アンガス・ダルグリーシュ博士の記事を再度引用するなら、

『腫瘍内科医として、私は病気が安定している人々が、通常は旅行のためにブースターの投与を強制された後、急速に症状が進行する』

とある。
実際のやり取りを考えよう。

「――先生、私、癌も安定したので、家族と旅行に行きたいんですけど」
「そうだなぁ。新型コロナも流行しているし、ワクチン接種するなら許可しよう」
「またですか?」
「ワクチンの効果は失われていくからね。リスクが多い場所に行くなら、追加接種で免疫をブーストしておかないと」
「……分かりました」

その後、接種した患者の癌が進行した、という流れである。

ワクチンは癌細胞を加速する

少量の癌細胞は、免疫系が破壊して対処する。これは日々身体の中で起こっている事だ。
癌が大きくなっている人の場合、抗癌剤などの助けは受けるが、免疫系もフル活動している状態だ。

一方、ワクチンは弱毒化したウイルスで免疫に学習させる事で、本番の病気に打ち勝つ力を身に付ける予防法だ。
これはつまり、ブラック労働で疲弊している職場に、新たな業務のための研修をねじこむようなものだ。
当然従来業務に穴が空く。
すなわち、「ブースターにより癌が加速する」

彼の提言はつまり、当時の「どんな人にも、何が何でもワクチン」という情勢に対する批判であり、「ワクチンを打つと、急速に進行するタイプの癌になる」とは言っていない。

陰謀論:ターボ癌隠蔽説

ここからが陰謀論である。

もしも、本当に「ターボ癌」が存在し、それを政府が隠蔽しているとしたら、どうだろう。
アンガス・ダルグリーシュ博士の記事も、「ターボ癌は存在しない」という記事も、真っ赤な捏造だ。
医療用語に「ターボ癌」がないのも、情報操作によって全ての書籍や記事から消したのである。
これらの操作を受けないのは、政府の権力が及ばないSNSだけだ。草の根から無数に発信される信頼すべき情報が、真実を語っている。
当然、情報発信した者は、次々に特定され、当局の黒いスーツの人達がやって来て、ピカッだ。

政府の目論見通り。
今や、ターボ癌について真面目に語る者達はいなくなった。
ワクチン接種で発生した無数のターボ癌患者は、全て隠蔽されている。遺族や患者がSNSに書き込んだとしても、黒スーツでピカッである。
当然、自衛隊の400名についても、全ての記録は抹消され、病気やいじめ、射撃演習中の誤射など、様々な死因が作られたのだ。防衛省が何か言っても、大臣にピカッである。

何も妄想で語っているだけではない。
最も信憑性がある証拠が、日本最大の基幹産業である、自動車製造業に表れている。
なんと、ホンダの人気車種N-BOXの、「ターボ」が廃止されてしまったのだ。
思想統制は言葉から。
日本政府はターボ癌だけではなく、ターボという言葉そのものを封じ込め、忘れさせようとしているのだ。
そして今や、ワクチン接種は任意となり、封じ込めの必要自体失われ、次の統制に移行していく。

ワクチン接種しながらもターボ癌を免れた幸運な我らは、この政府の所業を忘れぬため、ターボばばあやツインターボ師匠、みんなのたあ坊などの話題を、途切れさせてはならないのだ。
政府が、どんな形で「次のターボ癌」を隠蔽するのか、厳しく監視せねばなるまい。

参考
・福岡天神がんクリニック『ターボ癌という医学用語はありません』
「THE NON-WOKE MARKETING AGENCY」2022年11月26日

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