夏休みが明けてすぐ、まだ暑さの残るころ。
当時、中学校だった私はテニス部に所属しており、放課後は練習に明け暮れて18時過ぎに帰る日々を送っていました。
9月の夕方
9月の18時台はまだ明るく、その日も部活の同級生10名ほどとキャッキャしながら、校門を出たことをよく覚えています。
学校を出てほどなくして、友人の一人が「あれなに?」と空を指差し、その先にはオーロラのような虹色の光が点滅しながらふわふわと漂っているのです。
そんな不思議なものを見たら興奮せずにはいられません。
「UFOじゃん!?」「うそ!やば!」と口々に騒ぎながら大急ぎで学校に戻り、帰ろうとしていた他の部活の子たち、顧問の先生が「あれはなんだと」巻き込んで大騒動となりました。
その中には、好意を持っていた時サッカー部の男子もいて、これをきっかけに話しかけることができてラッキーと思ったものです。
謎の光はほどなくして消えていきました。時間で言うと10分にも満たなかったと思います。
不思議なのはここから
その出来事から1週間程度経った頃、いつもの帰り道で常に一緒に行動していえう親友に「この前のUFOさぁ、なんだったんだろうね?」と話しかけましたのですが、親友は「は?何のこと?」と全く覚えていません。
部活に毎日一緒に出ていて、あの時も隣にいたので見ていないはずはありません。あんなに大騒ぎしたのに忘れるということも考えにくい。
私は同じテニス部の子たちに尋ねました。すると約10人いた中で覚えている子が私を入れて3人、それ以外の子は覚えていないと言うのです。
あの時にいた先生やサッカー部の男子に尋ねても、ほとんどは覚えていないという回答でした。
覚えている覚えていないの違い
覚えている子たちと光の形や状況などを話し合ってみると、私の覚えていることと同じです。
もし私の記憶違いや夢でしたら、他の人の記憶とは整合しないと思います。
その時にある女の子がしきりに右肩を掻いているので、「どうしたの?」と尋ねると虫に刺されたみたいと言うのですが、実は私も同じ場所に湿疹があるのです。
ふと気になって皆に聞いてみると、どうも記憶のある子は右肩に傷や湿疹がある事に気が付きました。
すると記憶のある子が怖いと言い出し、その後この話題に触れることはありません。
私は今でもこの不思議な記憶が忘れられません。
みんな思議な光に記憶を消されてしまったのでしょうか。
※画像はイメージです。
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