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戦中体験者からのちょっとした話 その2~前線編~

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前作を書いているうちに次々とネタを思い出しました。更にはそれを文字にして伝えたいとの想いも強まり、再び筆を執った次第です。
今回は私の父が戦後に友人知人から聞いた、前線での様子をまとめました。

目次

兵隊は星の数より飯の数

歩兵として各地を転戦している方がいました。結果、所属部隊全滅という目に4回も遭う事に。しかも隊員の功績を記録する係も死んでしまうので、歴戦の勇士なのに昇進出来ず、逆には疫病神と呼ばれる有様でした。

しかし前線の兵士にとって経験は階級に勝ります。その方に対しては士官達も強く出る事が出来なかったそうな。

兵隊は星の数より飯の数 その2

別の知人の話。山道を進んでいたら銃声が聞こえて来ました。士官は応戦準備をしろと怒鳴ります。ところが古参兵達は平然と進み続けました。

「なぁに、あの音と距離なら大丈夫ですよ」
士官は黙って彼らの後を着いて行ったそうな。

「後ろ弾」なんて無理

映画などでは、戦闘中の混乱に紛れて普段憎んでいた味方を殺してしまうシーンが出てきます。そういった行為を指す「後ろ弾」なる言葉まであるほどです。

しかし父が聞いた限りでは、「敵を目の前にしたら、味方は1人でも欲しくなる。日頃の恨み考える余裕なんて無い」のだそうです。

戦車内の状態

戦車兵だった方から聞かされた、何故クッション入り帽子を被っているかの理由。
「戦車はとにかく揺れる。周りに延々と頭をぶつけまくる」
「戦車砲は、1発撃つ度に車体が横転するかと思うくらいの衝撃が来る」

機関銃で狙撃(※)

南方を転戦していた機関銃手の方から聞いた話。重火器があると知られると集中攻撃されます。そこで、あえて連射はせず1発ずつ撃つ事で小銃しか持っていないと見せかけ、油断している敵を徐々に減らしていく様にしていました。つまり機関銃を狙撃銃にしていたのです。

「小銃なんかと違ごうて、良う当たりますのや。これがまた」

作者 USAAF (AFHRA photo 080129-f-3927s-212) [Public domain], ウィキメディア・コモンズ経由

B29迎撃テクニック

本土防衛に就いていた局地戦闘機乗りの方から聞いた話。
「B29の尾部銃座係は、乗員の中で死亡率が一番高い。あげく乗る者がいなくなった」

そこさえ無くなれば他から銃撃されても垂直尾翼の陰に隠れてやりすごせるので、一方的に追いかけ回す事が出来たそうな。

心の支え(※)

南方の局地戦闘機乗りの方から聞いた話。夜間に空襲があると飛行服着る暇が無いので、フンドシひとつで操縦席に着く羽目に。ただ、服や落下傘着けるのを諦めても、日本刀は必ず抱えて出撃したそうです。

他には内地の事なども沢山聞かされたので、またの機会に。

■ 前回の記事はこちら

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MK
多くの戦中体験者に囲まれて育つ。結果、ネタを大量に抱える事になり、現在それを活用中。
タイトルの後ろに「※」が付いたものは、文章は異なりますがミクシィや2chでも使った物を補足説明しています、ご了承下さい。

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