二十代後半の時に結婚と同時に上京、そして出産をして可愛い子供にも恵まれ、友人、知人すらいない不慣れな環境ながら母としての人生をスタートしてました。
一人目の子供が3歳になる頃には夫婦念願の夢の詰まったマイホームを建て、初めてのご近所付き合いや子供の幼稚園探しと慌ただしくも順風満帆といえる年の話です。
新居でおきる不思議な事
新居での生活にも慣れてきた頃、あれ?気のせいかな?と思うことがポツリポツリと始まりました。
子供がまだ小さかったこともあり、日中やりきれなかった家事を子供を寝かしつけてから片付けることも多く、それは決まって家族が寝静まってから起こるのです。
ある夜、私は洗濯物をたたみ終え、一階リビングのソファーでウトウトしていました。すると小さな足音がして階段の上の方から「ママー」と子供が私を呼ぶ声が聞こえてきました。
普段は寝付きのいい子なのに珍しいな、目が覚めたかトイレにでも起きてしまったのかな?と思い、様子を見に向かいながら、階段の下で「どうしたの?」と声を潜ませながら問いかけても返事がありません。
おかしいな?と思いながら2階まで上がっても子供の姿はそこには無く、寝室に戻ったのかな?と部屋を覗きこむと、私を呼んだはずの子供は布団の中ですぅすぅと気持ち良さそうに眠っているのです。
不思議に思いながらも、たぶん勘違いだったんだと思ったのですが、ウトウトしていると二階から子供に呼ばれるようなことが何度もあって、その度に見に行くといずれも子供は熟睡しているのです。
それから数日経ったある日の夜、再びソファーで寝落ちしていた私はある音に気づいて目を覚ましました。
時間は十二時を回っているのに、外から女性がひそひそと話している声が聞こえるのです。
やけに声が近いので不審に思ったのですが声がする方向には公園が有って、時々聞こえてくるので外で電話している人でもいるのだろう、それ以上は深く考えませんでした。
ちょっとした気付き
気にしないでようにしているのですが気になり、家事の無い夜でも寝付けない日が続きました。
日中、換気で窓を開けながら掃除をしていた時、普段はそんな事はないのですがやや寝不足気味なのでしょうか?
隣の公園で子供達が遊んでいる声にイラッとして窓を閉めると、声は全くという程聞こえません。
私はある事に気づいたのです。我が家は高気密、高断熱に優れた省エネ住宅なので、窓が閉まっていれば外の音はほとんど聞こえません。
ましてや夜は雨戸も閉めているので、外の話し声が聞こえるわけが無いのです。
そう思うと夜に聞こえてくる女性のヒソヒソ声・・・いえむしろ、あれは本当にうちの子の声?
むしろ私の子供のものではない気が・・・そう思うと背中に寒気を感じました。
どうやら決まって十二時から深夜の一時頃になると、どちらかの声が聞こえてくるのです。すくなくても、子どもの声かけには返事をするのを止めました。
なにが起きているの?
いったい何が起きているのでしょう?
不安になり、夫に聞いても何も聞いたことがないと言うので相談にすらなりません。
むしろ「建てたばかりの家なんだから、そういうのやめてくれません?」と冗談交じりで言ってきます。
「疲れているようであれば、息抜きに旅行でも行く?」といたわってくれるのは嬉しいのですが、解決にはならないので、むしろ苛立つばかりです。
そんな事もあって、近所の昔から住んでいる年配の方に話を聞いてみたのですが・・・。
なにかを知っているようですが、断固として詳しいことを教えてくれません。
たぶん私達に気を使ってだからと思うのですが・・・確実に何かがあるという事だと思うのです。
今のところ私に出来るのは盛り塩をすることと、子供共々早寝することだけ。でも盛り塩はいつも何故か1日で溶けきってしまいます。
※画像はイメージです。
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