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幽霊は何故見えないか?

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幽霊を見た事があるだろうか。
筆者はない。
筆者宅には少なくとも1名の無念の死者がいる筈だが、10年以上住んでいて、目撃した事はない。

一体それは何故だろうか?
今回は、幽霊が「見えない」理由について考えてみる。
尚、「いないから」は、今回の結論にはしない。

目次

幽霊とは何なのか

幽霊が実在する場合について考える。
幽霊の定義については、いわゆる「化けて出る」タイプの霊だと考えて欲しい。

つまり、番町皿屋敷の「お菊さん」タイプである。「おキヌちゃん」タイプではない。つまり、「パメラさん」とか「一子ちゃん」とか「プリン」とか、自由自在に動ける、物理攻撃に強いだけの人ではない。
丑三つ時に現れ「うらめしや」という、講談に出る感じのタイプである。

お菊さんタイプの幽霊について、「何かの加減で、魂が転生出来ずに現世に残ったもの」と定義しておく。
悪霊と呼んでも良いが、どちらかというともう少し理性的な存在である。

さて、魂とは何であるか?
目に見えない、匂えない、計れない。そういうものは「ない」という。であれば、多少の質量を持つような、物理的存在とする。
肉体と極めて密接にくっついているため、生きた人間を見ても、魂は分からない。物質は密なようで分子間に隙間がある。魂1体ぐらい「重ねて」おけるだろう。

人間が死ぬと、肉体が壊れ、魂がむき出しになる。
このまま輪廻転生の流れに行けば良いが、何かの加減でそのコースに乗れなかったら、その場でウロウロするしかない。
魂にとっても死は初めての事だ。戸惑うのは当然である。
このさまよえる魂を幽霊とする。これは比較的直観に近いのではなかろうか。

さて、この幽霊が何故見えないのか、というのが本題である。
全く見えないならまだ分かる。
だが、見える時があったりなかったりするのは理屈に合わないではないか。

幽霊の学習能力

ステレオタイプの幽霊には、1つの特徴がある。
「うらめしや」である。

お岩さんぐらいパワフルに相手のタマを取りに行くならそれで言いのだが、お菊さんは皿ばかり数えている。
地縛霊で「欠損した脚を探し続ける霊」というパターンがあるが、こちらも同類だ。
つまり、学習能力がないのだ。

学習能力があれば、3度同じ行動は取らない。
お菊さんなら奉行所に行って事の次第を話し、然るべき裁定を下して貰えば良い。
自分がそこから動けないなら、まずはフレンドリーに振る舞い、協力者を作るべきだろう。怖がられている場合ではない。
「幽霊になったからアホになった」というのは、ご都合設定の後載せだ。非現実は1つ決めたらそれ以外は現実で固めなければならない。そうしないと、ゴールポストが動いて、論理が破綻する。

ここで1つの仮説が生まれる。
幽霊は学習能力がないのではなく、時間が止まっているのではなかろうか?

ペタンコアイロンで考える4次元空間

時間の考え方は様々だが、ここでは「4次元方向」説を取る。

4次元方向に従って移動する事で、隣りのやや形の違う3次元空間に移動する。
これを「時間が流れた」という
――さっぱり分からないという人のために、補助線として、2次元空間と3次元空間の関係性を示しておく。

まず、2次元空間は厚みのない平面で、これを積み上げると3次元空間になる。
※実際には、厚みがないものはどれだけ積んでも高さはないが、「薄い」と思う方がイメージしやすい。

次に、2次元の事は忘れて、3次元をペタンコアイロンで平らにする。
ドラえもんのアレである。
今日の3次元空間をペタンコにする。
次に、昨日の3次元空間をペタンコにして重ねる。
同じ要領で、時間順に3次元空間をどんどん積み重ね、ブロックにする。
これをパラパラ漫画の要領でめくると、時間に沿って世界が動いているように見える。
逆向きに行けば、時間を遡れる。

この、3次元空間を積む上下方向が、4次元方向である。

時間の迷子

ここで、1つの仮説が成立する。

幽霊は3次元空間の1枚に取り残された状態ではないか?

3次元空間が4次元方向に移動し続けている理由はよく分からないが、静止するよりは自然だ。
いずれにせよ、3次元空間の物体は、同速で時間方向に移動し続けている。自力移動とは考え難いため、全体に時間的な「慣性」が働いてるのだろう。

だが、物質としての性質が極めて希薄になった幽霊は、同じ慣性が働かない可能性がある。
つまり、幽霊は特定の3次元空間に取り残される。
こうなれば、人類は幽霊を認識出来ない。

だがそう考えると、幽霊とまた会える事はおかしくなる。
4次元方向に積み重なった3次元空間同士は決して接しない筈だ。

しかし、ここにも考える余地はある。
3次元空間同士が平行でいる理由は、別にないのだ。

螺旋にならぶホットケーキ

3次元空間が時間方向に移動する時、無闇に1方向に直進するのではなく、軌道を描いているのではないか?
そして、その軌道は、真円では不自然だ。

つまり、ペタンコアイロンで平らになった3次元宇宙は、螺旋を描きながらグルグルと積み上がる。
ホットケーキを螺旋階段のようにずらして積み重ねる感じだ。
3次元空間自体もお行儀良く静止して積み上がっている訳ではない。3次元空間自体が首を振るように、揺れ続ける。ブレながら積み上がっていく。

そしてある一瞬。
3次元空間同士が接触する。

接触出来るのか?
当然だ。
ペタンコにした3次元空間には厚みがないのだ。
交差する「線」以外、何も起こらない。
この「線」は次元を戻すと3次元空間に突如現れる、質量ゼロの「面」だ。
つまり、見えるだけの何かだ。
3次元空間が僅かにたわめば「立体」で接する可能性もあるが、ごく稀な事だろう。

そしてその「線」が出来る時間が、今の時間の流れのサイクルでは、「丑三つ時」なのではないか。
幽霊はその瞬間だけ姿を表す。
僅かに時間方向の移動があるかも知れないが、慣性の働く量は乏しく、我々の時間より遥かに遅い。
だから、恨みはそのままだ。

そしてまた3次元空間が首を振る。
同時に幽霊との接点が途切れる。
勿論、何の検知もされない。
3次元空間内を探して見つかる訳がない。

これが、幽霊と丑三つ時にしか接触出来ず、幽霊は同じ事ばかり言いがちな理由についての仮説である。

※画像はイメージです。

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