ヨッシーアイランドが繋いだ家族の絆

私は4姉妹の長女です。
8歳の時、1番下の妹が生まれ、父も母も私もみんな喜んでいたのですが・・・

3姉妹が生まれ、4人目ができたと母から聞かされ、私も妹も「弟?妹?」と何度も尋ねました。

私としてはどちらでも良かったのですが、「また女の子だったら、女の子ばっかりだね?パパだけ仲間じゃない?」とまだ幼い妹が悪気なく言った時・・・ふと、父が寂しそうな顔をした気がしました。

当時8歳の私はその言葉から、父は男の子がいいんだと思いました。
きっと、一緒に野球をして、釣りをして、大人になったら家を継いでもらって、一緒にお酒を飲んで・・・そんな存在が家族に欲しかったのだと今は思います。

ささやかな願いは叶わず、妹が生まれました。

賑やかになった我が家は、おままごとセット、ぬいぐるみ、ピアノ、みんなそんな玩具に夢中でした。

私も日々、お稽古事が多くて学校の同年代の友人とはあまり遊ぶこともなく、8歳にしては少し幼いかな?という遊びを妹たちとしていました。

その年のクリスマス、おもちゃ屋さんのちらしを見ていると父が「このマリオ可愛いね、◯◯ちゃん(妹)と同じ赤ちゃんだね」とヨッシーアイランドのソフトを指差していました。
父は厳しくはないのですがとても無口で、普段私たち子供に何かをすすめてきたり、とくに遊びに関することを言ってきたりしないので、とても驚きました。

なんとなくの直感でふと見せたあの寂しげな顔とリンクし、きっと父はこのゲームをしたいんだ!と思いました。

「面白そうだね」の私の一言で、その年のサンタさんのプレゼントはスーパーファミコンとヨッシーアイランドのゲームとなりました。

その日は夜中まで父と一緒にゲームにのめり込みました。
初めて一緒に遊んだ思い出です。

「危ない危ない!」「やられた?」「落ちる、穴落ちるよ!」と騒いでいた瞬間、私は息子になれたのかもしれません。
父とゲームをしたことは私もすごく嬉しくて、その年の冬休みの宿題でヨッシーアイランドの赤ちゃんマリオの絵を描いて提出しました。

(C) 1995 スーパーマリオ ヨッシーアイランド 任天堂

今まで選ばないような絵を描いた私に母は驚いていましたが、父はすごく嬉しかったようで今でもとってあるようです。
きっとシャイで不器用な父は娘たちのおままごとやお人形さんごっこに、どう付き合っていいかわからず、なんとなく疎外感を感じていたのでしょう。

本当は息子が欲しかった父、私は息子にはなれないけれど、ずっと父ちゃん孝行の娘でいようと思います。
あの時あのゲームをしていなかったら、きっと今でもなんとなくギクシャクした家族になり、空気のような父になっていたと思います。


Writing by  あんにん
使いこなせていないけど、スマホ依存症です。笑

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