今年(2018年)3月に即応機動旅団に改編された陸上自衛隊の第14旅団
その姿を一般に初めて公開する場となった香川県の善通寺駐屯地68周年記念行事の模様を紹介します。
即応機動旅団と第14旅団
陸上自衛隊は「統合機動防衛力」を整えるとして3個師団と4個旅団を即応機動型の師団または旅団に改編する計画があります。
この計画で最初に改編されたのが九州の第8師団と四国の第14旅団です。
第14旅団は高い機動力を持つとされる即応機動旅団になるにあたって第14戦車中隊を廃止し、第14特科隊を中部方面特科隊に改編された。
高い火力があるものの重い装備の部隊を外したのです。
更に第15普通科連隊に機動戦闘車の部隊・施設科・高射特科を加えて改編した第15即応機動連隊になって第14旅団の中核となりました。
花形となった16式機動戦闘車
戦車を手放した第14旅団でしたが代わりに16式機動戦闘車が配備されました。
8輪のタイヤで走る装輪式の16式は105ミリ砲を備えた強力な戦闘車輌です。
第14旅団では第15即応機動連隊に2個中隊で配備されています。
機動戦闘車は式典前に駐屯地の隅で待機する周りには来場者が集まり撮影しているのが見られました。
記念行事の演目である訓練展示では島嶼防衛を想定したものでした。
機動戦闘車は島を守る自衛隊部隊として島に展開すると言う想定で登場、攻める敵を防ぐ姿と敵を撃退する反撃の先頭に進む姿を見せた。
軽快に走り回り空砲による砲撃を見せ花形と言える存在感を示した。
目立たないけど大きな変化
16式機動戦闘車が大きく目立っていましたが第14旅団には新装備があります。
それが中距離多目的誘導弾です。
高機動車の車体に発射装置を載せたこの新しいミサイルシステムはミサイルに撃ちっ放し能力があり、発射装置が複数の目標へ同時に発射できる能力があるなど高い性能があるとされています。
装備品展示では来場者の注目をあまり多く引かなかったものの、中四国地方の陸自部隊で初めて来た装備と言う意味では意義深い装備なのです。
自走できる地上への支援火力となるミサイルは第14旅団司令部に新たに設けられた火力調整所の存在とリンクします。
火力調整所は火砲やミサイルと言った火力の投入を指揮監督する部署です。
それぞれバラバラでは無く一元化した指揮系統で火砲やミサイルを撃つなど動くのです。
輸送機での移動も視野に入れた身軽さと共に新しい装備とシステムで火力もしっかりある新時代の部隊を善通寺駐屯地では感じられました。
善通寺駐屯地記念行事を撮影しに行く方へ
今回初めて善通寺駐屯地記念行事に行きましたが来場者が沢山居ました。
駐屯地が一般解放される時間の前から来場者の列ができる程です。
そうした来場者の列を耐えて荷物検査を済ませて式典を見る場所をキープして訓練展示までは見られます。
しかし善通寺では記念行事の最後に駐屯地の前の道路で観閲行進があります。
カメラでの撮影をしたい方は2度の撮影場所の確保があるのを覚えておきましょう。
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※写真は善通寺駐屯地で撮影された、記事のイメージ写真です。
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