20代の頃、あるマンションの5階に住んですこし経ってからのできごと。
下の階、つまりは4階からの時間を問わない物音に悩まされていた。
「うーん、うーん」という言葉では表現しずらい謎の重低音。
住人同士のトラブル回避のために管理会社へ連絡。
私は担当者に「おそらく4階の住居人だと思いますが、変な重低音がするんです。注意してもらえませんか?」
すると「4階でお間違いないですか?…かしこまりました。個別に注意します」と返答。
しかし、謎の重低音が収まる事は無かった。
音の正体
この頃、仕事の帰りにエレベーターで4階で降りる男女の区別がつかない、うつむき加減の人とよく遭遇していた。
内心は「この人だな。本当に迷惑」と思うも、口に出せずの状況。
それから月日は流れ、その重低音で寝つきが悪くなり不眠症に近い状況になっていた。
しびれを切らし、もう一度管理会社へ同様のクレームを入れると「〇〇さま、申し訳ございません。4階のすぐ下の部屋には数年から住居している方はおりません。」
私は頭が真っ白・・・。
きっと仕事の繁忙から空耳なんだと言い聞かせ、今までの出来事を忘れるよう努めたが、エレベーターであの人に遭遇してしまう。
どうしても納得いかない私は、4階で降りて行ったあの人の後をこっそり付けてみると、するとあの人は「うーん、うーん」と苦しそうな声をあげなら、私のすぐ下の部屋に入っていった。
「うーん、うーん」という音は、あの人のうめき声が聞こえていたんだ。
いやまてよ?
下の階には誰も住んでいないはず。しかし最初に個別に注意すると言っていて矛盾している。
管理会社が面倒くさがって適当な事をいったのだろう?と担当者に怒りながら連絡しても、そんな事は無いと一点張り。納得がいかない私は、一緒に同行して確認をしたいと申し出ると、すんなりと承諾してくれた。
それから数日して担当者と部屋を確認すると、彼がいうように誰も住んでいない。部屋はもぬけの殻だ。
そんな事は無い、もしかしたら見間違えで隣の部屋に入っていったのだろうか?
しかし、隣もその隣も・・・4階にはだれも住んでいないようだ。
おかしいと思って、担当を睨むと「目が泳いでいる」。
だがしかし、それからもエレベーターであの人に遭遇してしまい、4階で降りていくのだ。
謎の重低音も聞こえてくる・・・限界だ、違うマンションへ引っ越した。
謎の住居人と重低音については解決できないままだが、解決しない方が自分のためだと言い聞かせて過ごしています。
※画像はイメージです。
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