神界のイケメンモテ男の「大国主」真実?

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日本神話の主役といえばパワーと存在感のある、アマテラスとスサノオだ。
だが、その中心にもう一柱の重要な神がいる。大国主である。

大国主は国造りのため尽力し、全国を回り民に多くのことを教えたという素晴らしい神。
凄いところは、その活動的な行動と共に、男としての振る舞いがエネルギッシュであり、なんと妻が10人もしくは20人と言われ、とにかく多くの妃を囲った神でもある。

イケメンモテ神の大国主は、いったいどんな神だったのだろう?

目次

記紀での大国主の概要

大国主の神話の経緯はよく知られているため、ここでは大幅に割愛し、いわゆる「モテ男」の部分だけを取り上げていこう。

初め、大国主は兄神たちとともに因幡へ向かう旅の途中にあった。
その道中で、皮を剥がれ苦しんでいたウサギを助けたという『因幡の白兎伝説』が語られている。
ウサギの計らいにより、大国主はヤガミヒメの婚約者に選ばれた。

その後、嫉妬に狂った兄たちに報復を受けるのだが、逃げ込んだ先の根の国で、スゼリヒメに一目惚れされてしまう。
スサノオからの試練に手助けを貰い、その流れでスサノオの娘と宝物を奪って逃げるというイケメンなのか、破天荒なのかという伝説を残している。

他にも大国主には多くの妻神が伝えられており、たとえば宗像三女神の一柱である多紀理毘売命や、阿遅鉏高日子根神の母とされる下照姫命などの名が神話や地方伝承に見られる。
さらに地方の風土記を含めれば、十数柱の女神が大国主の妻として語られているという。

モテすぎて困るという次元を超え、神話屈指の“絶倫神”と言わざるをえない

祀る神社と歴史

大国主を祭る神社は、全国でもかなり多い。有名どころといえば、“日本一の縁結び神社”とも言われる出雲大社だろう。人々にもモテモテなのか、参拝者の数も困る程に多い。
関東以北にも大国主を祀る神社は多く、氷川神社や大洗磯前神社など、各地の神社にその名を見ることができる。

妻となったスゼリヒメやタギリヒメ・シタテルヒメ、国造りを共に行ったスクナヒコナや、子であるコトシロヌシと合祀されていることも珍しくない。
それ故に、多くのご利益が期待できる神社が多いと言われる。

また都市伝説的ではあるが、平将門・菅原道真・崇徳天皇等、後に不遇な扱いを受け、呪いの力が強いとされる神に対して、大国主(もしくは大国主と同神とされる神)が合祀されていることがある。
これは、封じ込めの力によるものなのだろうか?

そのご利益の真相

多くの妻を持つモテ神であり、葦原中国の国造りを行い、最終的には天孫に国を譲った神。
そのご利益は幅広く、縁結びや夫婦和合を初めとして、子授け・金運・産業開発・農業・病気平癒・厄除け等々様々なご利益がある。
その妻や関係のある神々の力をも受けているような表し方をしている。

代表的な縁結びについても、その妻の多さや、葦原醜男(あしはらしこを)という名、他にも多くの名前を持っていることから、広く日本列島を渡り歩き、縁を持って活躍していたという。
女性の縁はもとより、広く人々との繋がりがあった人や社会の縁があるということとも考えられる。

しかし、なぜモテ神のはずなのに、葦原”醜男”と表記し、「みにくいおとこ」と書かれるのか?
この名が付いた背景には、大国主が根の国に行き、スサノオと謁見した際に付けられた名という。
本当に醜かったのだろうかといえば、それは違うといえる。
スサノオが大国主の容姿を見て、そのあまりの美男ぶりを皮肉って付けた名だったのかもしれない。
あるいは、大国主が外国から来た事から、彫りの深い日本人離れした顔立ちのために、「普通ではない男」という意味で“醜男”と表現された可能性もある。

・国主はなぜ神社でもモテるのか

大国主を祀る神社は数多いというのは、前述したように、全国に渡って御祭神・配神として祀られている。
民間信仰でもモテモテだというべきか、それとも、荒ぶる神にもモテて仕方がないのか?
しかし、記紀を紐解けば、大国主は天孫族に国を譲り隠れた神である。

最後は武力による対話となっているが、それは、まさしく武力制圧され悔しい気持ちと怨念を持っていたのではないだろうか。それが神威となり、他の神を封じ込めるほどのパワーとなったともいえる。
大国主自体が、大きな呪いの力を持つ神であり、その力を利用されているのだろう。

近年、小さな集落で祀っていた神社が氏子も管理できなくなり廃社となったり、放置されている神社が多くなっていると聞く。そういった神社には、本来の神が不明となる場合も多くあり、復興するにあたり、その祟りを鎮めるために大国主を祭神として勧誘するということがあるそうで、とても興味深い。

神社関係者も大国主を頼りにし、その存在を多用しているのだ。
現代までも、モテすぎだろ、大国主よ。

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