11月13日に進水した海上自衛隊の新たな艦艇となる哨戒艦「さくら」と「たちばな」。
海上自衛隊では初となる哨戒艦とはどんな任務をする艦艇なのか?
海上自衛隊哨戒艦「さくら」型
哨戒艦「さくら」型は全長95メートルで基準排水量1920トンと掃海艦より少し大きいサイズになる小型の艦艇だ。
武装は30ミリ機関砲が1基と護衛艦と比べると心許ないと思えてしまう。艦内の設備として無人機が運用できる格納庫や甲板やクレーンが備えられるのが特徴的だ。
速度は最大で20ノット以上と護衛艦が30ノットであるのと比べると速くはない。
哨戒を任務として武装はわずかで足も速くない護衛艦と同じような戦闘艦艇では無いのです。
海上自衛隊が哨戒艦を導入する理由
海上自衛隊が「さくら」型哨戒艦を配備するに背景は中国海軍の拡張と尖閣諸島を巡る日中関係の問題などもあり東シナ海での警戒監視が重要な任務となっていたからです。
これまで護衛艦が哨戒を担いましたが補給艦を哨戒任務に出すような事態になっていた。
護衛艦は哨戒任務以外も艦や部隊での訓練や演習に補修作業に加えてソマリア沖での海賊対処任務への派遣など多様であり哨戒任務に回す余裕が無くなる場合が発生していた。
海上自衛隊は哨戒艦を作り、哨戒任務を担う専用艦艇を求めたのです。
他国海軍の哨戒艦の役割
哨戒艦は外国海軍も保有しています。ではそれぞれの国は何故哨戒艦を持つのか?
韓国海軍は「ドンヘ」級と「ポハン」級を計28隻装備し、北朝鮮による沿岸海域での侵入を阻止する目的があった。
この哨戒艦が退役すると他国へ供与され更に建造した新型哨戒艦を輸出する事業も行っている。こうした哨戒艦の輸出はフランスも行っている。
フランスやオランダのような本国から離れた領土を持ちその領土と領海の警備に哨戒艦を必要とする場合やイギリスの漁業保護から経済水域の警戒に哨戒艦を保有している。
オーストラリアやイタリアにインドは自国の経済水域の保護に加えて不法移民対策のような国境警備に捜索・救助の救難任務も行いその海域でのプレゼンスを哨戒艦が担っている。
ノルウェーのような北欧諸国は近年の北極海航路の開拓が進み北欧が北極海における欧州の出入り口となり、北極海でのロシアの脅威や中国の進出が哨戒艦の重要性を高めている。
日本での海上保安庁のような海上の法執行機関と役割が重なるものの、他国海軍との接触やテロリストなど武装した組織との戦闘は警察力を越える事態であり、本格的な戦闘に至らない小規模戦闘を担う存在でもある。
小型な艦艇で武装も少ないとはいえ担う役目は平時からの実任務を行う重要な艦艇なのです。
※画像はイメージです。


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