点検口に隠されていたモノ

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夫は電気工事士です。
いわゆる「町の電気屋さん」を営んでいて、家電の販売や設置はもちろん、新築物件の電気工事、リフォームの配線工事まで請け負う、地域密着型の電気工事業者であります。

そんな夫から、聞いた不可解な話です。

目次

今回の現場

最近は古民家のリフォーム工事が多いが、このときの現場は夫の会社が設備保守をしている五階建てマンション。
依頼内容は、浴室換気扇の交換です。

建物はフロアごとに単身者向けと家族向けに分かれており、作業に入ったのは単身者向けの一室でした。
部屋は全体的にコンパクトで、浴室とトイレは別になっているユニットバス。
ちなみにですが、今ではどんなに狭い部屋でも分離型が主流ですが、一昔前まではこのタイプが一般的で、つまりはそこそこに古い物件という事です。

その浴室に設置されている換気扇が故障したので、交換する事になったのです。
既存の換気扇を取り外し、新しいものに取り替えるだけの作業で、工事はそれほど時間がかかりません。

天井裏にあったもの

浴室に入り脚立を立て、天井に設置されている換気扇を外すため点検口を開け、暗い天井裏に顔を入れた瞬間、薄闇の中に何か白いものが点々と見えました。
作業用ライトで照らしてみると、小さく折りたたまれた紙が、天井裏にいくつも散乱してたのです。

「天井裏なんてさ、普通は埃が溜まってるか、ひどいとネズミの死骸があるくらいなんだよ。だから、こんな事はないよな。」

そんな事を思いながら、夫はそのうちの一枚を手に取り、折りたたまれた紙を開いてみました。

『○○ちゃん、大好きな○○ちゃん』
『○○ちゃん、忘れられなくて』
『○○ちゃん、○○ちゃん……』

丸っこい字で、紙一面にびっしりと書き込まれていました。
いくつか開いて確認したのですが、筆跡が同じなので、書いたのは同一人物でしょう。
字は丸く女性っぽさがあるものの、男が書いたのではないか?

そんな違和感があったそうで、見た瞬間、なんとも言い難い、ぞわりとした感覚を感じたとい言うのです。

紙はどうしたの?

夫が言うには、「書いたもの、捨てられなかったのかな?人に見られたくなかったのかな?点検口なんて、誰も開けないと思ったのかな?」というのですが・・・。
むしろ私は、「『点検口』なんだから、点検する人が見るじゃん、開けるじゃん」と思うのです。

その後、その紙をどうしたの?と聞くと、資材と一緒に捨てたようです。
気持ちは悪かったけど、紙を放置する行為は事故につながるリスクがあるし、点検口を開ける事もあるので、集めて捨ててしまったそうです。

「○○ちゃん」が誰だったのか分かりませんが、天井の点検口にわざわざ入れるって、どうなんでしょう。

深まる謎

それから数日後、夫の携帯電話に一本の電話がかかってきたので、出ると女性の声がしました。
開口一番、「点検口にあった紙は、どうしたのか」と尋ねてきたというのです。
夫はその部屋の借り主だと思い、紙は処分したこと、点検口に可燃物を置くのは危険なのでやめてほしいことを伝えると、次の瞬間、言葉にならない悲鳴のような声が響き、通話は一方的に切れた。

状況が分からなかったため、夫は管理を担当している不動産会社に連絡を入れました。
換気扇交換について、借り主から問い合わせがあり、不動産会社は詳細を把握していなかったため、修繕業者として夫の会社の連絡先を伝えたのだといいます。

電話の件を報告すると、天井裏に紙があったこと自体はすでに伝えていたが、借り主への注意は行っていなかったと説明されました。
そこで夫は、「紙については、こちらから借り主の女性に注意しておきました」と告げると、不動産会社は「その部屋の借り主は、男性ですが」と返してきたそうです。

それ以上、この件に関わると面倒な事に巻き込まれるかもと判断して、「この件について、これ以上の責任は負えません」と伝え、深く関わらないようにしたそうです。

※画像はイメージです。

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