仮面ライダーアギトは2026年で25周年を迎え、最近改めて再鑑賞しどハマりしました。
やっぱり!やっぱり!やっぱり!面白いっっっっっっっ!そのドラマの求心力の強さっ!!!
クウガと並び平成ライダーの源流ともいえる、エンタメ神作「仮面ライダーアギト」!
今回は、その小説版をご紹介したいと思います。
「仮面ライダーアギト」の基礎知識
仮面ライダーアギトは2001年〜2002年にテレビ朝日系列で放送されました。
仮面ライダー30周年記念番組であり、平成仮面ライダーシリーズの第2作目にあたります。
監督は田崎竜太・石田秀範他、シリーズ構成とメインライターは井上敏樹です。
TV本編以外にもスペシャル版や、そして平成ライダーでは第一弾となる劇場版も制作されました。
3人のライダーが交錯する、「仮面ライダーアギト」の魅力
仮面ライダーアギトでは、3人の仮面ライダーが登場し対立や共闘するスタイルで、後続のシリーズに多大な影響を与えました。
記憶喪失で、家事が大好きでノホホンとした「既に仮面ライダーである男」津上翔一=アギト。
不器用だが、真面目で直向きな「仮面ライダーになろうとする男」氷川誠=G3。
孤高で荒っぽいが、情に厚い「仮面ライダーになってしまった男」葦原涼=ギルス。
主人公は津上翔一ではありますが、氷川・葦原も主役級のポジションで、全く違うタイプの3者の生き様や交錯が、ドラマの見どころとなっています。
3人の個性が際立っていて、それぞれにドップリと感情移入してしまいます。
他にも、居候先の女子高生でヒロイン的ポジションの風谷真魚、警視庁の犬猿の仲である小沢澄子と北条透などをはじめとした各登場人物も、とにかくキャラが立ってて、そこもこの作品の大きな魅力の一つです。
そして、神話や神を思わせる存在、超能力と不可能犯罪・アンノウン(怪人)の関係、氷川が救出に関わったフェリー事故「あかつき号事件」とその乗客員たちの謎、いろいろなミステリアスな要素と張り巡らされた伏線で、毎回中毒になったように(笑)グングン引っ張られます。
次回への吸引力がものすごい!
また、全体的にはシリアスで重厚な内容ですが、時折コミカルな一幕がありまして、これがまたとても面白い!
特にとぼけたトーンの翔一に、クソ真面目にムキになってしまう氷川のやりとりは最高です。
平成ライダー第2作目ということもあり本作には、昭和ライダー第2作目の「仮面ライダーV3」を意識した、怪人の一体目がジャガーなどのオマージュが散見され、オールドファンにも嬉しいポイントであります。
小説版とTV版本編の違いと楽しみ方
「小説 仮面ライダーアギト」は著:岡村直宏で監修をTV本篇のメインライターであった井上敏樹が勤めており、講談社キャラクター文庫として発刊されてました。
小説版はTV本編の設定がベースになってますが、若干違いもあります。
一番大きな違いは、フェリーで起きた「あかつき号事件」が「あかつき村事件」になっている点です。
TV本編の方では「あかつき号事件」から生還した複数の人間が謎の行動をし、物語の中でも大きな要素として描かれますが、小説版では「あかつき村事件」の唯一の生き残りである真魚が、氷川に救出されたといった内容になっています。
でも、ものすごーく辺鄙な村みたいなので真魚のイメージからするとちょっと意外です。
TV本編では真魚は「あかつき号事件」とは直接は関係はありません。
そして、仮面ライダー男子(?)3人との関係性も、より強いものとなっています。
氷川は上述した事情から、また翔一はもとより繋がりが濃いですが、意外だったのは涼との関係です。どう意外なのかは小説を読んでのお楽しみで。
彼女はTV本編でも重要なポジションではありましたが、小説版では特に中心的に描かれており、実質的には真魚が主人公と言っていいかと思います。
「アギト」という存在に対しての解釈もTV本編とは大きく違ってまして、なかなか味興味深いです。ちょっと、ビックリです。
TV本編では、あろうことかヒーローを「おい、翔一」と呼び捨てにする、居候先の生意気な小学生の太一が存在しないのはちょっと残念。太一がいると翔一のトホホぶりが、より引き立ってたので。
小説版を読んでみてください。
エピソード的には、TV本編の中盤くらいまでに当たるのかなと思います。
登場人物のキャラクー性はほぼ一緒なので、未見の方は一度TV本編の中盤あたりまで視聴し、役者さんを頭の中でイメージしながら読むと、臨場感が増すのではないでしょうか。
そんなわけで、この作品はオリジナルストーリーとは異なる、パラレルな「アギトの別バージョン」というスタンスで読む、といった楽しみ方がおすすめではないかと思います。
(C) 岡村 直宏、井上 敏樹、石ノ森 章太郎 / 講談社


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