小学生の娘と2LDKのマンションで暮らしをしていました。
部屋は5階建ての最上階の角部屋で、見晴らしも風通しも良い最高でしたが、一つ気になる点があります。
それは、墓地が丸見えなんです。
気になる墓地
マンションと墓地は隣接していて、お盆の時期なんかは、お墓参りに来た方々の服装までハッキリわかってしまう距離感です。
風向きによっては、線香の匂いが部屋の中に入ってくるので、夏場でも締め切っていました。
特に夜は遠くの明かりや墓石に反射した光が幽霊や人魂に見えてしまうので、カーテンを閉めて外を見ないように気にしないように過ごしていました。
もちろん私達は、幽霊は信じていませんし、お墓のお陰で家賃が安い事もあって気に入っています。
あるひの出来事
娘が夏休みに入ったある日の出来事です。私が夜勤明けで疲れていたせいか、寝室に行かず墓地の見えるリビングでテレビもつけずにウトウトし、いつのままソファーで寝落ちしていました。
しばらくすると玄関から誰かが入ってきた気配がして、夫が帰って来たのかと思って寝ているふりをしていると、私の周りを静かに一周して、背後にドスンと座り込みました。
いつもなら声をかけてくれるのに様子が違うな・・・どうしたんだろう?と目を開けて振り返っても誰も居ません。
寝ぼけてたのかと思って、寝室に移動して横になると眠ってしまいました。
リビングには
どれぐらい時間が経ったか解りませんが、外はもう薄暗い。
するとリビングの方が騒がしかったので、しまった・・・娘と夫が帰っている。
早くご飯の支度をしなくちゃと思って寝室の扉を開くと、廊下は電気がついていなくて真っ暗です。
えっ!と思いながら、リビングにいくとつけた覚えのないテレビの画面は砂嵐、音量の表示も0なのにザザザって音が聞こえてくるのです。
サーッと血の気が引いたとたん、テレビの周辺やソファーの上には、人や四つん這いの動物のように見える影のようなものがいくつも見えてきて、ハッとしているとそれらの目のような部分が一斉に私を睨んだ。
恐くなり、そのまま部屋を飛び出しました。
それから
マンションに出たとたん、手を繋いで笑いながら帰って夫と娘にばったり出会い、体験した事を話したのですが・・・。
お墓が見えるからってソレはないようね?脅かそうったムリ!という反応をされ、絶対、あの光景を観たら怖がると思って部屋に入ると、そこには別段なにもない、いつものリビングでした。
きっと疲れているんだよと、二人で晩ごはんを作って、片付けまでしてくれたので感謝しますが、納得はいきません。
数日後に霊感がある友達に状況を説明して見に来てもらったところ、その部屋には霊道が通っていたというので、その事を夫に話すと・・・そうしたら、頻繁に出てくるんじゃないのと?とツッコまれ、なにも言い返せませんでした。
心配してくれたようで、それなら引っ越す?と聞かれたのですが、この条件でこの家賃の物件はまずありません。
幽霊なんかより生活を選んだので今でも住んでいますが、怖い目にあったのはソレっきりです。
※画像はイメージです。
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