サブカル漫画の鬼才が放つ『ビューティフルプレイス』が刺激的

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女子高生とバトルアクション、水と油のギャップから繰り出される「良さ」はもはや目新しくなくなった。
ポップカルチャーにはもはや欠かせない存在だ。今回ご紹介する漫画『ビューティフルプレイス』(著: 松本次郎)も、そんな女子高生がバトルする作品。
と言いたいところなのだが、ちょっと様子が違う。

なんと言っても本作の著者はあの松本次郎氏。サブカル漫画界のエースであり、近年ではドラマ化された『いちげき』など歴史漫画でも印象的な作品を発表している漫画家だ。
そんな氏の代名詞と言えばやはり思い浮かぶのは奇想のロボットSF『女子攻兵』。巨大女子高生型ロボが戦場に投入され、泥臭い白兵戦を行うこちらの漫画。
一話を読んで衝撃を受けた人も多いのではないだろうか?

そんな松本次郎が新たに贈るのが本作、『ビューティフルプレイス』である。
本作のテーマは先ほど少し触れたように、やっぱり女子高生とガチアクション。本作ではどんなカオスが展開されるのか。今回は少しだけその中身に迫ってみよう。

目次

今度は生身の人間だ!!鬼才松本次郎が贈る衝撃美少女アクション!

さて、今回紹介する漫画『ビューティフルプレイス』。まず、コミックスの表紙を見て欲しい。
いかつい。かわいい女の子がアクションすると聞いて思い浮かべる絵面ではないのは、ひと目でご理解いただけたかと思う。

ひとまずセーラー服にゴリゴリの武装・・・衣装の可愛さが隠れてしまうほどのプロテクターと重装備!は置くとして、半袖からのぞく腕にはゴリゴリのタトゥー。
絵柄は松本次郎氏独特のリアルタッチで圧が、圧が強い!
内容もそれに負けず劣らず。

「女の子だって暴れたい!」とはまさにこのこと。本作は内戦下の日本を舞台に、女子高生たちが主体の自警団が街の荒事を解決していくといったストーリー。
だが、登場人物たちの言動も、作中で起きる事件もはっきりいってバイオレンスそのもの。

ナチュラルに罵声が飛び交い、味方同士ですら暴力は当たり前。女の子たちがアサルトライフルを振り回し、戦闘ではグレネード弾(?)が飛び交うという有様だ。
その過激さはまさに松本節といったところで、『女子攻兵』でもあますところなく発揮されていたが、本作はロボ同士の戦いではなく生身の人間なためその激しさに「お、おう……」となってしまうところも。ただ、作中で描かれるアクションの泥臭いクールさ(矛盾しているようだがこう書くしかない)、メインキャラクターたちの切れ味鋭い振る舞いのカッコよさは折り紙つき。

粗暴な振る舞いも下品な言動も、作者の「こだわり」が詰まっており、「うわ……」と思いつつも不思議と惹かれてしまう引力がある。この辺りの感覚は、かわいい女の子たちのガワを被ったアウトロー漫画「地元最高!」に近いかもしれない。
ちょっと人を選ぶかもしれないが、ハマれば沼は深い。
『ビューティフルプレイス』はそんな作品と言えそうだ。

バイオレンスだけじゃない!戦う女子高生は武装もひと味違う?

独自のバイオレンスワールドが深い沼にさそう漫画、『ビューティフルプレイス』。
うっかりモチーフが美少女だと忘れてしまいそうな本作だが、バイオレンスやアクション、アウトローな描写とともに、本作のもう一つの魅力となっている。
本作のこだわり溢れるキャラクターデザインや、それにまつわる詳細な設定。そしてその裏に見え隠れする作者の美学だ。そもそも、制服に重武装で戦うなんて言ってしまえばナンセンス。

高校生が自警団活動をするにしても、もっと動きやすい服装でやればいい。だが、どうしてもやりたい。なぜならかっこいいから。本作はそんな「どうしても」の美学をバシバシ感じる作品だ。
その「どうしてもやりたい」を支えているのが、先ほども触れた細部に至るまでこだわり抜かれたキャラクターデザインといえる。

例えば、主人公シモンは「度を越した優等生」。暴言、暴力が当たり前の自警団組織にあって、常に丁寧な振る舞いを心掛ける折り目正しい人物だ。そのせいか、常に制帽(?)のベレー帽を身につけ、タクティカルベストに装備している装備品も基本的かつ実用制高め。
また設定資料を見ると、ポーチ等は自作とありシモンの人柄が伺える。

対象的なのがシモンの先輩、桃子。自警団活動の先輩で、シモンの教育係となる彼女は、一見メガネにツインテールの小柄な女子。だが、セーラー服からのぞく腕、鎖骨、身体の至るところにゴリゴリのタトゥーを入れ、言動も粗野そのもの。
腕はいいのだが、人の命を奪うことをなんとも思っていない生粋の兵士で、他校の自警団グループからも恐れられている。

そんな桃子の装備を見てみると、マガジンなどを入れるポーチの横、腰にデカいサバイバルナイフ、その下には忍者が使うクナイ?のようなものまで見え、近接戦に特化したトリッキーな装備を身につけているのが伺える。

メインキャラクター二人を比べただけでもこれだけの差。ここに他校の自警団グループや、彼女たちと対立する武装ギャング組織の少女たち、それぞれスタイリングも装備も違う。これら描写の細かさは、ただの「好き」を超え、こちらの感覚を揺さぶってくる。
揺さぶられているうちに、「どうして女子高生なんだ?」「なぜもっと戦いやすい格好でやらない?」といった常識が霞んでくることだろう。神は細部に宿ると言うが、本作は細部に宿ったこだわりが、常識やモラルをクラッシュしてくる。まさに松本次郎ワールドの真骨頂と言える作品なのではないだろうか。

ビューティフルプレイス

さて、今回ご紹介した漫画『ビューティフルプレイス』は、近未来の荒廃した日本を舞台になんでもありの女子高生自警団を描いた、松本バイオレンスワールド全開の作品だ。

なかなかに過激な作品ゆえ、人を選ぶことこの上なくはあるのだが、その裏には作者の「どうしてもやりたい」「これで勝負したい」という気概と、それを下支えするこだわりが見え隠れする作品でもある。
気になった方はぜひ、松本バイオレンスワールドに酔いしれ、常識を揺さぶられてみてはいかがだろうか。

(C) 松本次郎 ヒーローズ

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