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楽しい林間学校

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まだ中学1年になりたてで新しく友達になったクラスメイト達と、楽しみにしていた林間学校へ。
曲がりくねった道を観光バスに乗って向かうキャンプ場は、都心部から1時間ぐらいの山に囲まれた小さな町にあります。
昔は何かは忘れましたが特有の産業で栄えていたのですが、今は見る影もなく衰退し、途中の道路沿いには商店や住まいの建物が未だにそのまま残されているのが見え、ちょっと怖いなと思ったのでした。

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キャンプ場の一日

キャンプ場は山の中腹あたりの森に覆われた中のポッカリと開けた場所にありました。昔の分校を再利用し、キャンプ管理所は校舎を利用したそうですが、あまりに小さくて、言われなけれ学校だとはわからないぐらいです。

到着するとテントを立てて、山道を利用したネイチャーウォークを楽しみ、薪を集めて班ごとに飯盒炊爨をしたりと忙しいけれども楽しい時間を過ごしました。

夕ご飯にカレーを食べた後、キャンプファイヤーを囲んで騒いだ後、寝る前にクラスごとにお楽しみ会を開かれ、私達は怪談百物語でした。

怪談百物語

先生と生徒で大きく丸を作って外の芝生の上に座り、真ん中に火を灯したろうそくを置いて雰囲気を出します。
順番に一人づつ怖い話をしていくのですが、中には冗談まじりだったり、おちゃらけた男子生徒が茶々を入れたりして、そんなに怖くはなかった。
最後の一人が話し終わってろうそくを消すと辺り一面が闇に包まれます。本当ならばそこで怖いことが起きたりするのでしょうが、一面のキレイな星空に全員の心が奪われて、良い夏の思い出を作る事が出来ました。

それから、それぞれテント内に戻って眠りにつくのですが、私だけいつまでも眠れずに寝袋のなかでもじもじとしていると、どこからかかすかに音が聞こえてきます。
キィー、キィーと金属音のような、鳥の鳴き声のような奇妙な音。気になって仕方がないので、こっそりとテントの外へ出てみたものの、音がしている方は真っ暗なので確かめにいくのも怖い。
気がつけば寝入っていたのですが、いつまでも鳴り響く音の正体も分からず寝不足のまま夜明けを迎えました。

音の正体

朝食の時、なにげなく夜中の音の事を皆に聞いてみると何人か聞いたようで、その中でその音を聞いた先生は、音の正体を確かめに行ったそうなのでした。

先生は最初は鳥か虫だと思いながら、音のする方へ進んでいくと管理所の裏に遊具がいくつか置いてあり、そこにあった鉄製ブランコが揺れて音は鳴っていたそうなのです。
しかし鉄製ブランコが揺れるほどの強風は吹いていませんでした。不思議に思ってブランコを止めて、しばらく様子をみると徐々にゆれ始めて、キィー、キィーと音をたて初めたそうです。

ふと先生はこのキャンプ場は元々学校だったことを思い出し、半分冗談交じりに「いつまでも遊んでいないで、家に帰れ!」と呟いたとか。すると、ブランコは止まったとか。

先生は幽霊は全く信じていないようですが、「もし幽霊だったとすると夜は幽霊の時間なのに楽しそうに遊んでいるのを邪魔して悪かったかな・・・?」と私達に訪ねてきて、返答に困ってしまいました。

結局その真相は今でも分かりません。
先生の作り話だったにしても、私や何人か聞いたあの音は何だったのでしょうか?

※画像はイメージです。

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