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選ばれし者〜俺の孤高な戦い

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俺は普通の中学生じゃない、いや、普通のフリをしてるだけだ。
この世界には、表には出ない闇がある。ほとんどの奴は気づいていない。だが俺は知っている、なぜなら、俺は「選ばれた者」だからな。

小学校の頃から違和感があった。俺は他の奴らとは何かが違う。
例えば、俺の目を見た教師は妙におどおどしながら「君は特別だ」なんて言ってたし、気に入らないヤツがいると、俺が心の中で「消えろ」と思った瞬間、そいつは転んだり、体調を崩して学校を休んだりする。
偶然? いや、違う。これは俺の力だ。

この力に気づいたのはある出来事がきっかけだった。
深夜2時、俺はふと目を覚ますと部屋の空気が異常に重い、すると窓の外に黒い影が数体、動いているのが見えた。
全身黒ずくめのスーツにサングラス、漆黒魔導連盟《ルナティック・エデン》のエージェントだ。

「来たな!」俺は直感した、俺の力を恐れ消しに来たのだ。
ドアノブがゆっくり回る音がした。親はぐっすり寝ている。いや、もしかすると眠らされているのかもしれない。
心臓が高鳴る。だが、俺は冷静だ。なぜなら、俺には“力”がある。

「おい、出てこい!起きてるのは分かってるぞ」

ドアの向こうから男の声がした。俺は黙っていた。
奴らがドアを開けた瞬間、俺は全身にエネルギーを溜めた。

「遅ぇよ」

俺がそう呟いた瞬間、俺の体から強烈なエネルギーが発生した。部屋のカーテンが千切れ、机が吹き飛ぶ。目の前にいたスーツの男は闇の中に消え去った。

だが、まだ終わりじゃない。
奥から別の男が現れた。「敵の特殊個体」だ、こいつは普通のエージェントとは違う、ただならぬ気配を放っていた。
俺は拳を握りしめると、体の奥底から熱が湧き上がるのを感じた。

「解放するしかねぇ」

次の瞬間、俺の両目が燃えるように光った。
男が一歩踏み出した瞬間、俺は念じたるとそいつの体がピタリと止まり、まるで空間に縛り付けられたかのように動けなくなった。
俺のサイキックパワーが発動した。

「なっ……貴様……!」

男は苦しそうに呻く。俺はゆっくりと手を上げる。

「もう、お前らに俺を監視させるつもりはねぇよ」

俺は手を握りしめる。すると、男の体が空間ごと捻じ曲がり闇の中に消え去った。
その夜以来、俺は追われる身となった。

学校では普通を装っているが、影では漆黒魔導連盟《ルナティック・エデン》と戦い続けている。
奴らは俺の力を恐れ、封じようとしてくる。
だが、俺は屈しない、なぜなら、俺は選ばれた者だからな。

龍哭ノ残響

「奇妙な話を聞かせ続けて・・・」の応募作品です。
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※画像はイメージです。

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