中学生から高校にかけて、全国の女子を熱狂させた4人組アイドルグループにドハマリしていました。
それも4人のうちの一人ではなくて全員が推しだったので、コンサートやショップにいってはグッズを買い込んで、お小遣いが湯水のように無くっていったのを覚えています。
その頃に体験した、ちょっと不思議な話です。
夢の自室で夢の生活をおくりたい
そうした中で手に入れたのが、印刷ではなく手書きのサインの入った等身大のポスター。
私は狂喜乱舞し、部屋のどこにいても4人から見つめられていたいと思い、模様替えをしました。
いそいそとベッドや机を動かし、グッズの並べ方や位置までにこだわり、壁中に張り巡らせた4人を視線は常に私に向けられるように配置したのです。
もう一つのこだわりとして、私の考えたグループ内のカップリングで、メンバー達が見つめ合うようにしました。完璧な配置に腐女子の私は身震いをしてしまう程だったのです。
この部屋で夢のような生活が待っている。
そんなふうに思っていたのですが、なんとなくおかしな夢を見ることが増えました。
夢うつつ
それまでは、友人が出てきたり、買い物をしていたり、リアルで現実的な夢が多かったのですが、見知らぬオジサンに声をかけられたり、追いかけられる夢ばかり見るようになったのです。
夢だとしても、XXX君たちならともかくとして、オッサンは解せんと不機嫌ですが、まあ夢の話だしと特に気にせず過ごしていました。
ところが、今でも現実か夢かわかりませんが、ある日曜日の晩に忘れられない出来事が起きます。
ベッドで漫画を読みながら、眠くなってきたなと思った瞬間、なにかに見つめられているような感じがしました。
それは壁に貼ってあるポスターではなく、天井の方から。
いったい何が?と思っていると、天井の端っこの隙間から真っ白のオジサンが覗いていて、じわりじわりと隙間から出てきて、私の方にやって来るようです。
うわ!と勢いよく部屋から逃げ、10分ぐらいした後、恐る恐る部屋に戻ってみるといつもの通りでした。
原因はポスター?
あまりに怖かったので次の日に学校で友達に話すようになり、半分ネタとして他のクラスにも噂が回ったときの事。
他のクラスから名前を聞いたことの無い子が、詳しく話を聞かせてほしいとやってきました。
なにこの展開と思いながら、これもネタだと思って、いままでの経緯をはなしてみると神妙な顔で、
「ポスターを四方の壁に向かい合わせに貼ると、霊が抜け出せなくなることがあるらしいけど」と話すのです。
話を聞いて鳥肌が立ちました。
その子は付け加え、幽霊という存在は私達には見えないだけでどこにでもいるらしく、たまたまポスターを張った日に居合わせて、結界のような状態から逃げ出せずなったのだと言うのです。
下校して、すぐに部屋のポスターを全部剥がし、今度は壁に4人並べて貼り直しました。
それから
その夜、また不思議な夢を見ました。
あの真っ白なオジサンが、にこやかに私を眺めどこかへ向かっていく夢で、それからは変な夢もピッタリとやみ、穏やかに過ごせるようになりました。
ちなみにですが、助言をしてくれた子も4人組アイドルグループのファンで、そもそもXXX様達の眼力がスゴすぎるのだろうと意気投合し、現在でも推し活仲間として仲良く楽しんでいます。
※画像はイメージです。
思った事を何でも!ネガティブOK!