死相が出ている

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今回、取り扱うものが少々デリケートなものを含みます。
もう何年も前になりますが、とあるスピ系のイベントに参加した時のことです。
主催者である男性が、話の中で生まれた子猫がちゃんと育つかどうか、判ると言っておりました。

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猫の寿命

この男性、もの凄い愛猫家でして、ご自宅には飼い猫が20匹近くいるとのこと。しかも、外猫も何匹かいると言っておりましたから、家の中は猫の絨毯状態に。
一応、言っておきますが、現状では決して多頭飼育崩壊しているわけではありません。ご心配なく。

そういう家だと、うっかり避妊手術の時期をしくじってしまい、子猫が産まれてしまうことがあるんですね。
その子猫達を見ていると、頭だったか背中だったかに植物の芽のようなものが生えているのが見えることがあるそうです。
この芽があると、子猫のうちに亡くなってしまうんだそうです。何故、そんなものが生えているのか理由は判りませんが、主催者の人には見えるんだそうです。
ただ人間にはそういうものがないので、死期を当てることはできない、とおっしゃっていました。

人の寿命のようなものが見えたら凄いよね、ということでその話は終わったんですが、後になって、ふと思い出したんですよ。
確か人間の死期が判る奴、いたな。

人間の生き死にが解る

私が高校生だった時、1学年下の後輩に、やたらと霊感の強い子がいて、何でも顔を見ると、死相のようなものが見え、「この人はもうすぐ死ぬ」なと判るんだそうです。

直接会わなくても、写真を見ただけでも判るとか。ある日ある時、著名な小説家の写真を雑誌で見かけて、あ、もう長くないな、と何気なく思ったら、その2か月後に、訃報がニュースで流れたそうです。

また、テレビで行方不明者の捜索番組を見ていた時のこと。その対象者の写真がサムネイルで画面いっぱいに表示されたとたん、ぎょっとしたそうです。その殆どがとっくに死んでいる。しかも、自然死ではないということまで判ったとか。家族はさっさと諦めて葬式を出してやればいいのに・・・とも言っておりました。
生きているかもしれないと期待して葬式を出さないでいると、いつまでも行方不明者は浮かばれないんだそうです。
残酷かもしれませんが、踏ん切りをつけなくてはいけないとのことです。

事件や事故に巻き込まれて不慮の死を遂げてしまうと、亡者も心の準備ができていないので、自分が死んだと認められずに自宅へ帰って来て、家族の周囲をうろうろしているそうです。
話しかけても幽霊の声は普通の人には聞こえませんので、何もできずに何年も何十年も費やしてしまうことになります。

死相の正体

「死相ってどんなもの?」と聞いたことがあるのですが、上手く説明できないそうです。
子猫の頭の芽のようにはっきりとした象徴があるわけではなく、顔を見て直感的にヤバっと思うそうです。
敢えて言うなら、生気のない顔だそうですが、しかし、そっちの方がよく判らんと思うのは私だけでしょうか。

時に、殺人事件の被害者の生前の写真をニュースなどで目にすると、恨みの形相のようなものが感じられ、思わず顔を背けることもあるそうです。つい面白がって、行方不明事件で死亡しているとされている人、生きている人はいるか?と聞いたことがありますが、よく判らないとのことでした。
写真があまりにも不鮮明だったり、細工されていたりするとはっきりした生死が読み取れないのだとか。ただ、「この人は生きているんじゃないかな」と言われた人は一人いました。

でもその後、知ったのですが、警察庁統計ベースだと、行方不明者の9割以上は生存発見されていて、テレビ番組や事件として有名になるのは、ほんのひとにぎり。ある意味では「死んでそうな事例の見本市」を見せられてるだけ。
小説家も老人だった事を考えると、どうなのかな?と思うわけです。

「葬式を出さないと浮かばれない」というのも、日本の弔い文化、特に近世以降の仏教・祖霊信仰の影響が強く、葬式は生者のための心理的区切りであります。
待っている方も疲弊してしまうので断ち切った方が良いという方もいらっしゃるかもしれませんが、残された方の気持ちを自分に置き換えると、そうとも言えないですよね。

結論からすると、猫の命であろうと人の命であろうと関係なく、オカルト以前に人間理解が壊れてると思います。
喪失の受容には段階があり、他人が外野から「踏ん切りつけろ」と言っていい話じゃありません。

※画像はイメージです。

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