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駅構内のエレベーター

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高校時代の話です。
夕方ごろ地下鉄のエレベーターにスーツを着たサラリーマン風の男性と乗り合わせました。
その際、私自身これまで霊感など感じた経験は無かったのですが少し寒気を感じました。

気のせいだと思い気に留めませんでしたが次の瞬間後ろから、「人間の寿命はろうそくで決まっているんですよ。生まれた時点で長さは決まっています。」「連れて行ってもよい人間なのか吟味していますから。」と声が聞こえました。
男性は一人で、通話をしているような雰囲気も無かったので私たちに語りかけていたと思います。

友人も同乗していたのですが、得体の知れない恐怖で振り返ることもできず地上に着いた途端一目散にエレベーターから出ました。
その友人とはタブーのような話題になっているので普段掘り返して話すことはありませんが、私だけの体験ではないのできっと夢ではないでしょう。

男性の言葉を聞いている間、死神は普段会社員に擬態しているのか。私は連れて行かれないだろう。と地上までの十数秒間妙に冷静に考えていました。
今でも何者だったのかふと思い出す出来事です。
同じような経験をされた方はいますか?

かまぼこ

「奇妙な話を聞かせ続けて・・・」の応募作品です。
評価やコメントをお願いします。

※画像はイメージです。

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