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あなたもこれで分かる!妖精の基本まとめ

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『妖精』・・・これを聞いて皆さんは何を思い浮かべるでしょうか?
定番の漫画やアニメ、特定の年代の方であれば80年代のおまじないブームの時に流行った「妖精さん」・・・あるいはディズニーやムーミンを思い出すかもしれません。

しかしそれらの土台となるイメージは虫のような透明な羽を生やした小人で、陽気で気まぐれ、残酷になったらとことん残酷になるといったところでしょうか。
今回はそんな妖精にまつわる、神話・文学作品にある妖精の国の呼び名や王様・女王、好き嫌いなどのトリビアをご紹介していきます。
よろしければ最後までお読みください。

目次

神話や中世から描かれていた妖精の国

現在、妖精の国といったらヨーロッパのイメージが強いでしょう。
名称や国の場所はさまざまに、妖精の国はケルト神話やアーサー王伝説といった中世ロマンスの物語にすでに登場しています。

フェアリーランド、楽園、エルフランド、常若の国ティル・ナ・ノーグ、楽しき国(マグ・モン)、五彩の国(イルダサッホ)などは妖精の国々は、海の彼方、森の中、山頂、地下、洞窟の中、波の下、島などに存在し、ポイントは中世ロマンスの物語とケルト神話で、国のある場所のリアリティが違うことですね。

「アーサー王伝説」や「イザベル夫人と妖精の騎士」などの中世ロマンス物語における妖精の国は森や山頂、地下など人間が立ち入るには危険な場所ばかりとなっています。
しかしケルト神話の妖精の国は海や霧の彼方ならともかく、丘の中や波の下などと、ちょっと「ん?」と思ってしまう場所ですよね。

ただし妖精の国の様子は似通っており、花の香りがする、薄明り、泉や葡萄酒(蜜や乳)が流れている、小鳥が歌っている、林檎などの果実が実っている、歌と踊りに夢中、不老不死、楽しいことばかり、ルビーといった宝石や金銀で飾られている。といったように豊かな描写がされています。

日本でいうならマヨイガや竜宮城でしょうか。
異界イコール豊かな場所というイメージは、国内外関係ないかもしれませんね。

妖精たちをまとめる王様・女王様

妖精の王様・女王様も物語と神話に分類されます。

物語の妖精王

オベロン(シェイクスピア『夏の夜の夢』など)、アーサー王(アヴァロンに行った王様として)、グウィン・アプ・ニース(中世ロマンスに登場、ただしウェールズの民間伝承ではケルトの戦いと黄泉の王様として伝わっている)、プルートー(『カンタベリー物語』の妖精王)

物語の妖精女王

ティターニア(シェイクスピア『夏の夜の夢』に登場。伴侶はオベロン)、モルガン(アーサー王伝説の妖精女王、『ブリテン列王伝』ではアーガンティが女王となっている)、マヴ(シェイクスピア『ロミオとジュリエット』など。この作品では夢を生み出していた)、プルセルピナ(『カンタベリー物語』に登場。伴侶はプルートー)

ケルト神話の妖精王

マナナン・マク・リール(常若の国の妖精王)、ミディール(ロングフォードとマン島にある妖精の丘の王。王妃はエーディン)、オインガス・マク・オグ(ボイン河畔の妖精王)、フィン・バラ(アルスター妖精王)

ケルト神話の妖精女王

メイヴ(コハナトの女王でもあるが、ノックナリーの妖精女王でもある)、ニァヴ(常若の国の女王。マナナン・マク・リールの娘)、ニクネーヴィン(スコットランド低地地方エルファームの女王)、ボアン(ボアン川の女神。ブルー・ナ・ボーニャという妖精丘の女王)

王様・女王様から見えるポイントは伴侶の存在でしょう。
オベロンとティターニアのように存在間をともなって一緒に出てくる王様・女王様はケルト神話にはいないように思えます。
玉座にいるのは一人だけ、ですかね。

人間と同じ?妖精の好き嫌い

妖精の好き嫌いは人間でも理解できます。

  • 好きなもの
    音楽、歌、踊り、乗馬、静けさ、月、夜、楽しいこと、陽気、綺麗な水、清潔な部屋、嘘をつかないことなど
  • 嫌いなもの
    鉄、太陽光、十字架、聖水、聖書、汚水、塩水、プライバシーの侵害、汚い部屋、邪魔されることなど

この好き嫌いから分かることは妖精の好き嫌いは2種類に分類できるということでしょうか。
1つは妖精の性質に基づいたもの、もう1つは人間の都合で生まれたもの。

たとえば鉄は妖精の性質に基づいたものですが、好きなものである楽しいことは人間が抱く妖精のイメージから生まれたものだと思います。

それに気になるのは聖書、もといキリスト教関係ですね。
「妖精のなかには病気にしたり人を食べたりするものがいる」とも信じられていたので、キリスト教にそうした不吉なことを守ってもらいたかったのでしょうか。

ちなみに妖精の倫理観は人間とは異なっており、たとえば親切をしてくれた農場主に恩を返すために他の農場でとれた麦を運んだというエピソードがあります。
つまり恩返しのために他の人間から盗みを働いても何とも思わないということです。
取り替え子のこともありますから、らしいといえばらしいですね。

いかがだったでしょう

神話と物語の呼び名や王様たちを比べるだけでも、かなり作風が違います。
ただ妖精の国は豊かで幸せな国であり、そこにいる王様・女王様は基本的に一人だけ。
大雑把ですが、これだけ似通っていると言えるでしょう。

妖精の好き嫌いもそうですが、妖精にまつわる伝承は語り手の願望がけっこう込められている気がします。
今回はここまで。
最後までお読みいただきありがとうございました!

出典・参考
「妖精学大全」井村君江(著)
妖精 – Wikipedia
妖精 (ようせい)とは【ピクシブ百科事典】pixiv.net)

※画像はイメージです。

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