私たちは日本各地の心霊スポットを巡り、北海道の地を回っていました。
有名なスポットから噂だけのスポットなど様々な場所へ出かけ、その中でも最も美しく、不気味なスポットであった「美唄市」の「我路」を紹介したいと思います。
北海道の心霊スポット 忘れられた町「我路」
私たちは我路「ガロ」と呼ばれるスポットに向かいました。ガロと呼ばれるその地域は、かつて炭鉱で栄えた美唄市にある。実際の町で漢字では「我路」と書くという。
ガロは閉山と共に廃れて過疎化が進み、今では人が住んでいないゴーストタウンになった。人がいなくなりゴーストタウン化したと言えば、日本でも代表的な廃墟「軍艦島」が私の頭にはイメージされた。
私たちを乗せた車は国道12号線を札幌から北上し、道道135号線と交わる交差点を右折して目的地に向かう。時間は夜の11時を過ぎていた。
運転する友人も、知人から場所を大まかにしか聞いていないため辿り着けるか不安そうだったが、4WDの車でグングンと山道を進むと、ここ数日で誰かが車の出入りをした形跡のある脇道を発見。
脇道を車で進むとコンクリートで作られた渡り橋があり、経年劣化でだいぶ傷んでいるので、これ以上は車で進めないなと判断。車を停め仲間4人で目的の建物を探し始めた。
廃墟と遭遇
目的の建物というのは、この時代には珍しい「円形校舎」で元々は沼東小学校という小学校の跡地。
雑談をしながら道なりに進むと、懐中電灯が大きな建物を捉えた。それはまるで原爆ドームのように朽ちた建物で、近くにはボロボロの車が停まっていた。大きさから察するに体育館跡ではないかと想像でき、同時に目的地に着いたことがわかった。さらに付近を捜索すると遂に「我路の円形校舎」が現れた。
暗くてはっきりとはわからないが、建物は朽ちてはいるがそのままの状態を保っており中に入れそうな気配だ。割れた窓から中を覗くと、浸水が激しく来るものを拒むような状態になっていた。
その中でも通れそうな道が見つけ、私たちは建物中へと進んだ。浸水した部分は天井が朽ちている部分のみで、中に入ってしまえば探索が可能な状況。
内部を探索
携帯電話のカメラ機能がまだまだ未熟な時代だったので、私たちはインスタントカメラを持ち歩いていた。
そのインスタントカメラを使って、最上階まで写真を撮っていったのだ。
階段は螺旋状に続いており、不気味な廃校舎を懐中電灯を頼りに進んだ、確か3階まであったと記憶する。最上階へと辿り着くとそこには水飲み場があり、無数のタバコが手向けられていた。心霊スポットにはよくある光景で、御線香がわりに手持ちのタバコを置いていくというものだ。
その水飲み場で写真撮り、また一階へと戻り、写真を撮り終えた私たちは我路を後にした。
後日談となるが、探索している時は不思議なことは起きなかった。
だが、後日現像した写真を仲間で見ていると、外から校舎を撮影した写真に異変があることに気がついた。
しかしそれはここでは話さないことにする。それほどの異変であった事は付け加えておく。
我路の円形校舎の美しさ
さて冒頭に美しいと表現をしたのですが、それは何故か?
探索に出掛けた記憶も薄れていたある日の深夜、TVを見ていると見たことのある風景が映っていた。
番組名は忘れてたが、高画質で昼間の我路の風景を特集しているもので、その妖艶な建物の美しさに目を奪われたのだ。
※画像はイメージです。
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