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誰にも言えない幽霊の話

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私がまだ中学生の頃、80年代のオカルトブームの真っ最中でした。
テレビには霊能力者の宜保愛子さんがしょっちゅう出演し、影響を受けて友達と一緒に心霊スポットと噂のお寺や神社を巡っていました。

その日、霊感が強くて幽霊が見えるという友人を筆頭に、同級生達の数名で自転車に乗り、幽霊が出るといわれているお寺いく事になりました。
そこは私達の学校から山の方へ向かって、すこし離れた場所にあります。
ですが山道を通っていく途中に洞窟を見つけて、お寺よりもおもしろそうと探検してみようとなったのでした。

目次

洞窟探検

洞窟の入り口にはベニヤ板が立てかけられいて、中を覗くとそんなに長いようではありません。
一緒に行った一人の友人が懐中電灯を持っていたので、彼を先頭に入って行こうと思った矢先、霊感の強い友人が突然「絶対に入らない!」と騒ぎ出しました。

顔面蒼白でとてつもなく汗を流していますが、私たちはかえって面白くなって、友人を置いて入ろうとしたのですが「1人にしないで」と泣いて頼まれたので、渋々私が入り口に残りました。

友人たちは、私たちを入り口に残して奥へ進みますが、そんな長い洞窟ではないので外にも声がもれてきます。
「なんもない!」
「全然怖くない」
そんな声が聞こえた後に静まり返ったと思うと、突然、悲鳴が聞こえ皆が一目散に外に出てきました。

何があったのか聞くと女の人が見えたらしく、あまりに怖かったのでその日は解散となったのです。

ことの顛末

翌日、洞窟に入った友人の何人かが体調不良で休みました。
そしてその翌日、学校にきた友人にどうしたのか聞いてみると、みんな頭痛があまりにも酷かったと話、霊感の強い友人が「そらみたことか!」と自慢げです。

後日、地元に昔から住んでいる親戚のお婆ちゃんに聞いた話によると、あの洞窟は戦中に作られた防空壕でした。
ただし田舎なので空襲を受ける事なく、一度も使われた事がないのです。
幽霊を見たという話もしてみたのですが、なにかあった訳でもないのに大笑いされてしまいました。
頭が痛くなったのは、空気が悪くなったかららしいです。

ふと霊感の強い友人の顔が思い浮かんだのですが、この話を誰かに言う事はありませんでした。

※画像はイメージです。

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