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集合的無意識とグルテンフリー

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グルテンフリーの食べ物が、この10年ほどで人気となっているらしい。
味覚や映えという意味ではなく、健康の文脈として。
医学的には、グルテンフリーの「恩恵」が受けられる人々は、全人口のせいぜい1%ほどと考えられている。

だが、それを超える人々が何かしらの良い影響を実感しているのだとすれば、そこにオカルト的なパワーが介在していると解釈すべきだろう。

目次

グルテンフリーで健康に!?

グルテンが身体に悪影響を及ぼす疾病として知られるのが、セリアック病である。
セリアック病は、自己免疫疾患に分類される。この病気に罹患している時、グルテンは腸で免疫反応を引き起こし、炎症を生じさせる。
結果として、腸機能が低下し、栄養失調状態に陥る。また、その他の消化器症状を引き起こす事もある。
アレルギーに似たメカニズムだが、セリアック病は遺伝子疾患であり、グルテンを取り続ける事で後天的に罹患するようなタイプのものではない。

セリアック病の有病率は欧米で1%ほどとされる。
1%という数字がピンと来ないかも知れないが、日本の食物アレルギー「全体」の有病率が1〜2%であるから、これと近い感覚だ。つまり、グルテンフリー食品を常用するというのは、アレルゲンを除いた食材を選んで食べているのと近い感覚である。

さてさて。

小麦アレルギーでない人間が、米粉パンばかり食べて「健康になった」とは特に思わないのではないか。
そばアレルギーではない人間が、うどんばかり食べたり、ピーナッツアレルギーではない人が、「健康のため」と言って、柿ピーのピーナッツを捨てて柿の種ばかり食べていたら、同意されるだろうか。

これだけなら「意味がない」で終わる話だが、グルテンフリーは何の代償もなしに果たされている訳ではない。

グルテンは蛋白質であるが、減らしたものは補わなければならない。グルテンの代わりに炭水化物や油脂を増やす「グルテンフリー」食品も存在する。
蛋白質は肉体を作り保つが、炭水化物や油脂は肉体を動かす燃料としての側面が強い。燃料でボディは作れない。燃料タンク、すなわち脂肪となって動きを鈍らせるだけだ。そして現代の食生活から言えば、不足しやすいのは蛋白質の方だ。

こうなると、健康効果どころか、不健康に自ら突っ込んでいるようなものである。
だが、グルテンフリー食品によって、健康を実感した人もいる事だろう。
これは、どういう理由だろうか。

グルテンは正義?

グルテンフリーで健康になる人たち

科学的に考えれば、偽薬効果が考えられる。
「身体に良い」と思って食べるから、実際に良い方向に体調が改善されるという理屈である。
精神と肉体はひと続きのものであるから、精神的な理由も絡んだ不調であるなら、より強力に改善される可能性はある。また、それと気付かず実際にセリアック病に罹患していた人(子供)も、当然改善される。

食生活において偏りがあり、蛋白質が多すぎる場合、グルテンフリーによって改善される可能性はゼロではないだろう。炭水化物や脂質は悪者にされがちだが、いずれも必須栄養素である。不足すれば不調、欠乏すれば死に至る命を支えるものだ。
他に、本当は悪い結果が出ているのに、それを認めない場合も考えられる。

オカルト健康食品界隈では、一見して悪影響に見えるものを「好転作用」と呼ぶ事があるが、これは語源から歪められた誤用であり、その本質はごまかしの詭弁である。

また、「自分が選んだ」というバイアスが、問題をより小さく、結果をより良く見せてしまう事がある。
こちらは認知的不協和という有り触れた心理作用だ。

それらの網をすり抜け、疾病も心理的理由も一切ないけれど、グルテンフリー食品によって体調が改善したなら?

その実感があなたにあるなら?

これは、現在の科学によって認識されていない隙間の作用、オカルトの力が発現したものと考えて良いだろう。

集合的無意識を活用しよう

グルテンフリーに関しては、前述のように「万人の健康に良い」と信じている人は存在する。
オカルトの世界観では、多くの場合人の意思が何らかの物理的作用を持つと解釈する。
ユングの「集合的無意識」という概念は、先天性を要件とするが、オカルトの文脈の場合後天的な経験も含めて考える。

オカルトタイプの集合的無意識に、グルテンフリーが記憶される時、「健康に役立つもの」と刻まれている可能性がある。つまり集合的無意識の「健康に良い」という思念が、あなたを癒したと考えるべきだろう。

今現在、グルテンフリーの健康効果が明確に表れる人は少なく、一般的認識とはなっていない。
それでもあなたがグルテンフリーで健康を実感しているのだとしたら、集合的無意識に対するあなたの感受性が特別に高い可能性がある。

これは素晴らしい事だ。
その能力を存分に活用する事で、素晴らしい健康体を手にする事が出来る。より集合的無意識の集まる、多数派の認める健康法なら、更なる効果があるだろう。

多数派の意見としては・・・。

  • 充分な睡眠
  • バランスの良い食事
  • 適度な運動、仕事
  • 良好な人間関係

辺りに関しては「健康に繋がる」との意識が強烈に集中している筈なので、是非試してみると良い。
グルテンフリーを遥かに超える健康効果が得られるだろう。

参考
・厚労省 政策レポート 食品のアレルギー表示について
・ウィキペディア 集合的無意識、セリアック病
・Yahoo!ニュース 人気の「グルテンフリー」の落とし穴、ほとんどの人は避ける根拠なし、体重増加の副作用も

※画像はイメージです。

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