小学生の頃の体験になります。
田舎あるあるでお盆になると、毎年恒例、祖母の家にて親戚の集まりがありました。
懐かしい思い出
食事も終わり、親戚のおじさん達と相撲などをして遊んでもらい、疲れてみんなゴロゴロしていると、父の1つ上のお兄さんが自分の中学卒業アルバムを持ってきました。
昔の中学ですので男子は全員坊主なので、私は「みんな坊主だね。」などと笑い、叔父さんは集合写真を見ながら「懐かしいなぁ」などと、みんなで卒業アルバムを見ています。
叔父さんは、写真を指さしながら思い出を話していると、アルバムも最終ページになり、最後は全員集合の写真が一面に載っていました。
何の気なしに見ていると何か違和感を感じ、よく見てみると、何人かの顔にうっすらと斜線が書かれているのに気が付きます。
斜線の意味
私は不思議に思い、「この斜線何?」と叔父さんに聞きくと、「ん?何これ・・・ワシこんなん書いてないぞ!」。
叔父さんは私の父や祖母に「この斜線書いた?」と問いただすのですが、全く知らないと言っていました。
「何か気持ち悪いなぁ。」と言いながら、集合写真を見渡していると、叔父さんはハッとした顔をして、
「ちょっとまって、死んだやつやん。」と叫んだのです。
「〇〇はこの前急にガンになって死んだ」、「こいつは結構前に電車事故で死んだ」と説明していた時でした。
今でも親しい友人の顔に、うっすらと斜線が斜線が書かれているのに気がついて、「見にくいけどあるわ。こいつこの前入院したって噂で聞いたぞ。」と言うのです。
死を告げる卒業アルバム
その方はしばらくして亡くなったと聞いています。
叔父さんがその後、気になって調べてみると、斜線が書かれた方の殆どが亡くなっているようです。
おそらくですが昔のアルバムなので、印刷技術が乏しくインクが流れてしまったりして、そう見えたりしたのだと思います。
しかし、あまりにも的確なので、叔父さんは怖くなったようで納屋の奥の方に卒業アルバムを封印するようにしまったのでした。
今はどうなっているのか、アルバムの斜線は増えているのか知る余地もありません。
※画像はイメージです。
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