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それは“ぎょろり“と動いた

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私と母は毎年、お盆にはお墓参りをするのですが・・・。
今でも忘れられない、数年前の話です。

目次

お盆参りに

墓地は立派な寺を中心に扇状に広がり、段々と高くなっていき、その端の上の方に先祖代々のお墓があります。
其の為に墓地特有の鬱屈としていて暗いイメージではなく、いつも青空に見下ろされて、どこか開放感すらある場所です。

私を姉は、いつものように祖父の墓に花を供え、長い時間をかけることなく手早く掃除をして墓地を後にしました。
ご先祖様にはすこし申し訳ない気がしますが、夏のこの時期はお墓までの上り下りや太陽の日差しがひどく強くて辛いのです。

家の近所で来ようと思えばいつでも来られるから、ご先祖さま許してくださいと心でつぶやきながらお墓を後にすると、寺の隣に黒い車が止まっているのが見えました。

おそらく葬儀屋か、故人が出た家族の車だと思いながら、その車の隣を通り過ぎようとすると助手席に遺影が置いてある事に気が付きました。
横を見ると母は顔をしかめています。

母は儀礼には敏感な人なので、車に誰もいないのに遺影だけが置き去りにされているのが気に食わない様子。
どうしてこんなことをするのかと憤り、私も同じように思い「ひどいことを」と言いながら遺影をみた時です。

遺影のおじいさん

「ぎょろっ!」

遺影の老人の目が、私を母ときっと見つめてきました。
もともとそういう写真だった訳ではなく、元々は正面をみていた目が動いて私達を睨んだのです。

流石に驚いて悲鳴をあげてしまい、何があったのかとご住職がやってきたので事情を話すと、たしかに良くないですねと親族の方を呼び出して遺影を車から出したのでした。

その時に目は正面を向いていたので気のせいかなと思ったのですが、ご住職は「暑かったので助けて欲しかったのかもしれませんね」と話してくださったのです。

良いことをしたのでしょうかね?

※画像はイメージです。

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