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ただの影だと思っていた

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実家は周りに山しかない田舎で通える範囲内に高校が無かった私は、寮のある学校へ進学しました。

目次

高校 X 寮生活

初めの頃は、初めて親元を離れて暮らすので不安でいっぱいでした。
しかしルームメイトと仲良くなり、生活に慣れて行くにつれ、むしろ今までの実家ぐらしが窮屈に感じるようになり、寮ぐらしを謳歌したのです。

・・・そんな生活を続けて、いまや高校3年生。
大学受験に向けて一人部屋に移りました。

寮では9時を回ると消灯するのですが、受験生は勉強机の明かりは付けて良いルール。
黙々と机に向かい、つかれたなあ~と時計を見れば12時を過ぎていて、「そろそろ、寝ようかな。」・・・。そう思っていると、入口にかけてある「すだれ」が風もないのにユラユラと揺れ、カタカタと小さな音を立てています。

疑問に思って椅子から立ち上がって近づこうとすると、入口付近に影があることに気づきました。
自分の影にしては不自然な場所にあり、体を揺らしてみても影は微動だにせず、影のようなものがそこに置かれているようにみえる。

ずっとそこにある影に不思議と恐怖は感じず「これは心霊現象か?」と思って、携帯で動画を撮影し初めるのですが、影があるだけでなにも起きず眠たくなってきます。
1分ぐらい撮影して睡眠欲に抗えず「寝よう。」とつぶやいて横になりました。

あの影

春になり大学に合格して高校を卒業、やはり実家から遠くの大学なので一人暮らしを始めました。

大学でできた友人達と居酒屋で飲んでいたとき、怖い話で盛り上がったのですが・・・。
ずっと忘れていた高校生の頃に寮で起きた体験のことを思い出し、あのときに撮影した動画が携帯に残っていたので見せる事にしました。

「うわ、本当や!」
「えー自分の影じゃない?」

キャッキャ言いながら話しているなかで、友人の一人が黙り込んでいて、少し迷った素振りを見せた後に、口を開いたのですが。

「ねぇ、この映像、よく撮影できたね。これ顔じゃん。」

私達、全員一瞬固まりました。
一緒になって映像をまじまじと見直すと・・・その影だと思っていたもには薄らと目、鼻、口があるように見えて、顔だと認識できるです。

何度も再生する中で、一人の友人が「口が動いてる、なんか喋ってる!」と。
確かに口が動いていて、無音で撮ったはずなのですが、微かに声のようなものが聞こえるのです。
それも苦しそうな声で「うぅ?う?う?・・・○○(私の名前)」と私を呼んでいます。

怖くてそのように聞こえた幻聴なのかもしれませんが、気持ち悪くなってポロッと携帯を落としてしまうと、床に落ちた衝撃で運悪く画面にヒビが入って、電源も付かなくなってしまいました。

それから

後日、携帯を新しくするためにショップに行きました。
当時は携帯のSDカードにデータを保存していて、機種を変更するときに移し替えします。

家に帰ってデータを確認していると、あの動画を見つけてしまいました。
あの時はお酒を飲んでいたので、そう見えたのだろうと再生してみたのですが影はあの時よりもハッキリ見えて、うめき声と共に私の名前をハッキリ叫んでいます。

心底怖くなり、買い替えたばかりですが中古店にカードごと売って、新しく1台買いました。

※画像はイメージです。

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