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草壁連醜経とキジ

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大化の改新(西暦645年)前後の日本は国難の時代であったと言えます。
この国難解決のために民と朝廷を精神的に支えたという白キジの伝説があります。

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草壁連醜経

草壁連醜経(くさかべのむらじしこふ)は皇別氏族で、宍戸国(現在の山口県長門市)の国司でもありました。
その地に現れた白キジを朝廷に献上すると、朝廷は瑞兆に違いないと非常に慶び、元号まで「白雉(はくち)」と改元。これは西暦で650年~654年の期間に当り、孝徳天皇の時代です。
この功によって、草壁連醜経は関係官位を与えられ、宍戸国は税を3年間免除されました。

キジ

キジの雄は青や緑で彩られた体に立派な長い尾羽、鋭いくちばしに蹴爪を備えた鳥で、それほど人を怖がらないようで、山林脇の道などをトコトコ歩いているのを見かけることがあります。
妙に堂々としているようで、美しい鎧で身を固めたの武士のような感じを受けます。

また軍鶏に近い種類だからでしょうか、美しさとは裏腹に戦闘力が高いようです。
鳥どうしの喧嘩では相手の身体に跳びかかって蹴爪で切り裂き、蛇が相手ではクチバシで頭部を狙い、巻き付かれたときは翼で蛇の背骨を折り、地面に投げ出すようなこともするそうです。
桃太郎が家来として雉を連れて行ったのは、このようなことがベースになっているのかもしれません。

白いキジ

現在、キジは日本の国鳥となっています。
美麗であるばかりでなく、戦闘力も備えたキジに古代の人達は惹かれたのでしょうか。
白い雉はめずらしく、それに神々を感じたのでしょうか。

※画像はイメージです。

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