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写真に走る不気味なキズ

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10年前契約社員として千葉県にあるテーマパークに勤務していた時、それぞれに渡される顔写真入りIDは従業員専用入り口で提示し、施設内にある専用機械にカードを通して勤務の入り時間や退勤時間を読み込ませていた。
何気なくプラスチック性の自分のIDカードを見てみると、顔写真の右眉毛部分が稲光のように白くなっていた。何か嫌な予感がした。その予感は現実のものとなった。

数日後、仕事を終え駅に向かい階段を上り始めたとき、背中を押されるような力が働き、一瞬でわたしの額は階段の角に打ちつけられた、右眉毛部分がへこむ感触とともに、噴水のように血液が吹き出した。
右手で傷口を押さえるも、階段一面が血の海になっていた。駅員さんが救急車に連絡してくれ搬送された救急病院で五針程抜い治療を終えた。
「あと少しずれていたら眼球が破裂していたかもしれない」と、医師から告げられゾッとした。改めて自分のIDカードの顔写真を見直し今回怪我をした部分に稲光のように現れた白い線はこの事故のお告げだったのだろうか?

翌日通常通り出勤すると上司に呼び出され「怪我などで病院へ行く場合は、必ず会社に連絡を入れること」と注意を受けた。血で覆われた階段の横を遅番のキャストが見ていて、上司に報告していたようだ。
病院へは緊急搬送されたので連絡など出来ないと心の中で思い「すいませんでした」と謝った。
その後IDカードの再発行をしてもらった。数ヶ月後事故が起きた階段は工場され新しい階段に造り直された。

追伸

新しく作り直したIDカードの左目下に大きな白い傷が現れた。そして悲劇は再び訪れた。
電車を降りるとき、あっという間にホーム地面に顔をたたきつけられ、左顔面多発骨折、神経断絶で入院生活。手術後も痛さとの戦いです。
写真などに傷が付くような現象が現れたら、注意してください。

岩隈 大介 
エッセイ、短編小説に挑戦中

「奇妙な話を聞かせ続けて・・・」の応募作品です。
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※画像はイメージです。

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