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胸踊る初めての都会で一人暮らしなのに

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東北地方出身の私は、東京の大学に合格し初めて都会で一人暮らしをすることになりました。
都会の空気に胸を躍らせながら不動産屋を回り、激安物件を運よく見つけて、そこに住むことを決めたのでした。

目次

激安の古いアパート

やはり激安だけあって古めかしい木造二階建てのアパートで、私の部屋は一階の角。
結構年季が入っている建物で、玄関の扉を開けると錆びているのかギコギコと音が鳴ります。
「家賃が安いのでしょうがないか」と諦め、実家から送られた荷物を整理することにし、なんとか一段落すると、その日は引っ越しの疲れから泥のように眠りました。

それから数ヶ月、大学生活も始まり都会の空気に馴染んできたある日の夜。
部屋でテレビを見て寛いでいると、玄関の方から「コツコツ」という音がしました。
初めは「空耳だろう」と思って無視しましたが、また少し経つと「コツコツ」と聞こえてきます。

「友人でも来たのかな?」と思って、「はい」と返事して扉を開けましたが誰もいません。
「やっぱり空耳か」と思い、疲れからテレビを消して眠りにつきました。

コツコツ音の原因

「コツコツコツコツ」
あの音が聞こえてきて目が覚めてしまい、時計を見ると深夜2時半。
「いったいなんだろう?」と玄関へ行くと、玄関の扉に取り付けられられた郵便受けの差し入れ口がすこし開いていて、外からの灯りが部屋に差し込んでいることに気がつきました。
古いアパートなので隙間風が吹き込んで蓋を揺らして、「コツコツ」鳴らしていたようです。

気になるのでガムテープで塞ごうと思って近寄っていったときでした、差し入れ口からとてもか細い腕が出てきて、扉の鍵を開けようとしています。
咄嗟のことで動揺しつつ、近くにあった靴べらを手に取りその腕を思いっきり叩きました。
叩いた時、自分の手に伝わる感触はまさに人間の腕そのもの。
痛みに驚いたのか、その腕はすぐに引っ込んで何とか事なきを得たのです。

恐ろしい話

言い知れない恐怖心が芽生え、布団を被っているとあたりは明るくなってきました。
恐る恐る玄関を確認しにいくと、扉には腕の跡がくっきりと付いています。

その跡の主は幽霊だとして、私にはどうする事もできません。
泥棒や強盗だったとして、もしかしたら金銭を盗まれるだけではなく、口封じで無事ではないかも。
もう「コツコツ」と鳴る事はありませんが、恐ろしくなってすぐに引っ越しをしました。
その後、家賃が倍以上になって、物理的に恐ろしい目にあいました。

※画像はイメージです。

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