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中国本土の「冥婚」の実態

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最近では日本でも知られてきた、中国の「冥婚」という風習。
中国在住歴のある私が、現地では実際どうなのかを解説していきます。

目次

お墓参りの季節~4月の清明節

日本では新年度・新生活、そして桜の季節を迎える頃、中國では清明節という連休があります。
本来は地元に戻ってお墓参りをする習慣なのですが、中国各地は空前のアウトドア・旅行ブーム。
特に若い世代では連休を利用して近郊都市へ日帰りや1~2泊の旅行に出かける人が増えています。

お墓は日本と違い町のお寺の裏にあったりではなく、郊外の墓場に納骨されていてます。
墓地付近では故人があの世でもお金に困らないよう「冥銭」という紙幣を模した紙を燃やすため、スモッグが出るのが風物詩となっています。

赤い封筒は拾うな

「冥銭」を燃やすこの季節になると思い出すのが、日本から来た友人が数年前に、地面に無造作にばらまかれた赤い封筒を拾った話。
中国の習慣を少し知ってる人にとっては、「紅包」(お年玉やご祝儀袋)がたくさん落ちてる、まさかお金が中に入ってるのでは?と思ってしまいがち。
例にもれず、私の友人も期待してそのうちの1つを開封してしまったようです。

彼が封筒の中を開けると、まだ20歳前後の若い女性がにっこり笑っている写真が入っていました。
中国ではホテルのドア下によく女性の写真と携帯番号が書かれたマッサージの宣伝名刺が差し込まれているので、彼はてっきり広告かと思い、拾った紅包と写真を近くのごみ箱に捨てようとしました。
すると、中年の男女が駆け寄ってきて、中国語で何かまくし立てるように話し、二人が祈るように手を合わせ天を仰いだかと思うと、彼の手を握りお礼を言ってその場から去ったというのです。

中国語がよくわからない彼にとってはフラッシュモブのように感じた出来事だったようですが、これ、「冥婚」という中国の一部地域で残る風習で、死者と結婚させられるというものなのです。
赤い封筒には亡くなった女性の写真や髪の毛などが入っていて、拾って相手に親族が駆け寄って自分たちの亡くなった娘と結婚させてしまうという、なんともオカルト色の強い風習が、21世紀になっても残っています。

冥婚させられたらどうするべきか

本来は、近くの斎場のような場所に連れていかれて儀式的なものを挙げさせられます。
実際に結婚するわけではないものの、この風習を知る人に言わせれば、まず拾わないこと、万一拾ってしまったら、その親族にお金を渡して拒否します。

友人の場合はすぐにご両親らしい人がいなくなってしまい何もできなかったものの、その日の夜から高熱が出て、女性が手招きするような悪夢を見たようです。
三日寝込んでようやく熱が引いたようですが、やはり「冥婚」の影響なのでしょうかね。

中国では赤い封筒をもらうのは結婚式や正月のお年玉だけ、絶対に拾わないようしましょう!

※画像はイメージです。

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