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「メタリック・ルージュ」センスが光る正統派SFアクションアニメ

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2024年1月の上半期冬アニメ。「モンスター食べる」がテーマの奇想天外ファンタジー『ダンジョン飯』、硬派なミリタリーSFの世界に様子のおかしいスーパーロボットがやってくる『勇気爆発バーンブレイバーン』など、個性的な作品が多かった。
今回ご紹介する『メタリック・ルージュ』も、そんな百花繚乱の新作アニメたちの中で、独特の魅力を放っている作品のひとつだ。
「新しい」正統派サイバーパンク。今回はその魅力に迫っていこう。

目次

欲望うごめく未来都市!豪華製作陣!そのみどころは?

2024年、1月始まりの冬アニメ界に颯爽と現れたSFアニメ、『メタリック・ルージュ』。制作は『交響詩篇エウレカセブン』のボンズ。監督は『宇宙戦艦ヤマト2199』の総監督や、『機動警察パトレイバー』のメカデザインを務めた出渕裕。
アニメに詳しい人なら注目したい豪華な布陣で送る、完全新作アニメだ。気になる作品の内容だが、『攻殻機動隊』やゲーム『サイバーパンク2077』などを彷彿とさせるSFアクションとなっており、飛び道具を使わない手堅い作りが特徴。

さて、ここでざっくりしたあらすじと世界観を見てみよう。舞台は2128年の火星。人類は高度に発展した科学技術の元、繁栄を謳歌していた。その繁栄を支える存在のひとつが人造人間「ネアン」。
人間とほぼ同じ能力や意思を持つが、人造人間であるがゆえに人間に使役されている彼ら。発達した科学文明の象徴でありつつ、華やかな未来都市が生み出した歪みをある種一身に引き受ける存在でもある。

そんな「ネアン」の生命維持に欠かせないものが「ネクタル」と呼ばれる薬品だ。こちらはネアンが生きるために必要不可欠なものであると同時に、この世界ではドラッグとして使う人間もおり、アンダーグラウンドで取引される品物にもなっている。

繁栄と欲、矛盾のるつぼである火星キャナルシティ

本作の世界は一見華やかに発展し、便利でなんでも手に入るかのように見えて、その実、矛盾や歪みが満載というわけだ。そんな繁栄と欲、矛盾のるつぼである火星 キャナルシティにある目的をもって主人公ルジュがやってくるところから物語は始まるのだが……。と、ご覧の通り、世界観はなかなかに複雑だ。

この複雑怪奇な巨大都市で、謎めいた主人公ルジュとともに物語のキーマンとなるのが、ルジュのバディ、ナオミ。「ルジュのサポート」を名乗るこの女性。ルジュと同じ作戦チームに属し、ルジュに与えられたミッションの補佐をする重要人物で、彼女もストーリーの核となる。そしてストーリーの一番大きなポイントであり、キーとなるのが、「ネアン」が取る戦闘形態「グラディエーター」。

ある一定の力を持つネアンが変身できるこの姿は、パワードスーツのような外骨格を身に纏い、様々な技を使える戦闘に特化したもの。「ネアン」をめぐる様々な陰謀とともに、グラディエーター同士のバトルも本作の見どころで、今後のストーリーを動かす重要なファクターとなりそうだ。手堅いSF的な世界観と、謎に満ちたストーリー、そして「グラディエーター」の迫力溢れるバトル。本作は今期続きが気になる新作アニメのひとつと言えそうだ。

「ありがち」SF作品じゃない?ベタでありつつ、こだわり満載!

繁栄を謳歌する未来都市とそこに蠢く闇、人造人間、そして格闘。飛び道具に頼らない堅実な作りが魅力の本作たが、かと言ってベタに頼り切ったつまらない作品ではない。
主人公を女性二人のバディとし、二人のキャラデザもいかにも「美少女」といったふうではなく、クールでスタイリッシュなデザインとするなど、作品世界を形作る様々なものから、ベタをあえてずらした挑戦的なスタッフのやる気が伝わってくる。

そんな作り手のチャレンジ精神がうかがえる最も大きいポイントが、ネアンの戦闘形態「グラディエーター」だろう。「グラディエーター」は本作が誇るSF要素ひとつであり、物語を構成する重要なギミックだが、「SFアニメ」としてはあまり見ないスタイル。

巨大メカでも『攻殻機動隊』のような義体とも言えない独特のデザインは、『Tiger&Bunny』に登場するパワードスーツを思わせるが、「グラディエーター」は装着するのではなく「変身」するもの。アニメというより特撮のそれに近い。加えて、変身時のエフェクトもスタイリッシュ。
作品の雰囲気に合っており、世界観にぴったりなものになっており、スタッフのこだわりが見てとれる。

これ以外にも本作は未来都市のデザインから、小道具にいたるまで、スタッフの一貫した美意識が伝わってくる作りになっており、目でも耳でも楽しめる。本作は普段SFアニメには興味がない人でも、映像を目で追うだけで満足できる作品のひとつと言えそうだ。

メタリックルージュ!

『メタリックルージュ』は、手堅いSF要素や謎めいたストーリーもさることながら、個性溢れる「グラディエーター」形態や、スタイリッシュなプロダクトデザイン。そして魅力溢れる登場人物と、見どころたっぷりの作品だ。
気になった人はぜひ、チェックしてみてはいかがだろうか。

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(C) BONES・出渕裕/Project Rouge

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