軍事は、否応なく何らかの形で一般生活に関係しています。
食や薬も例外ではありません。
入港ぜんざい
大日本帝国海軍艦艇では長期間の航海任務も終わりに近づき、やれ明日には母港に入港だという前日に乗組員の慰労と無事帰還の祝いのために、甘いぜんざいが供されました。その伝統は海上自衛隊の一部艦艇でも残っています。
という入港ぜんざいの記事が佐世保市の「広報させぼ」の観光課情報にも掲載されており、 実際に佐世保市内のお店ででだされています。
しかし肉じゃが海軍発祥説が地方自治体が言い始めたにもかかわらず、どうも眉唾ものだった例もあり、入港ぜんざいもその真偽を確かめるだけの情報がなくて、どこまで信用できるのやら。
海軍ラーメン
海軍ラーメンが徳島と厚木の航空基地で復活しました。というのは事実です。
復活というのは、大正7年の海軍四等主計厨業教科書(海軍省教育局発布)にある、 シャニンメンと記された料理を再現されたからです。
トロミが付いているのが特徴ですが、これは揺れる艦内で食べる時に汁がこぼれ難くするためだそうです。
宇都宮餃子
餃子と言えば宇都宮。その宇都宮餃子のルーツは旧帝国陸軍にあり、というのが地元でも有力な説です。
当時、宇都宮に司令部があった第14師団は満州が衛戍地(えいじゅ、永久駐屯地)となっており、 帰還兵の一部が彼の地で食した中国餃子を基に作ったのが始まりとされています。
正露丸
ミリメシからは少々脱線しますが、「ラッパのマークの正露丸」は「忠勇征露丸」が元の商品名です。
征露の露はロシアの露、ロシアを征服するという勇ましい名前で、明治35年に発売が始まりました。
日露戦争が明治38年からですから、日本では宿敵ロシアに対する敵愾心が最高潮の頃で、こんな品名になったのでしょう。
その前の日清戦争の戦場で、不衛生な水で兵士が健康を損なうことが多発したので、 日露戦争では出征兵士全員に征露丸服用を義務付けました。
そして正露丸のCMで流れるラッパのあの曲は、帝国陸軍の食事を知らせる食事喇叭(ラッパ)なのです。
海軍や現在の自衛隊のそれもよく似た曲調です。
最後にミリメシと繋がりました。

※画像はイメージです。
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