小学校1年生の頃、家族4人でアパートから賃貸の一戸建てに引っ越し広いお家に大興奮でした。
2階建てのお家で1階は広いリビングにオープンキッチン、お風呂も広くてトイレもピカピカ。
2階へまっすぐ階段を上がると左右に部屋があり、右の和室が私の部屋で、左のフローリングの部屋が兄の部屋。
自分たちの部屋も持てて、これからの暮らしが楽しみだったのですが、住み始めると・・・。
不思議な出来事
まずはじめに気になったのは、夜中になると階段の方から「ギシッギシ」と歩く音がする事。
当時は兄が受験生で、夜遅くまで起きている事があったので、最初のうちはトイレにでもいっているのだろうと気にしませんでしたが、不自然な程、頻繁が聞こえました。
ある晩、音が聞こえたので、すぐにドアを開けて階段の方を覗き込んだのですが誰もいません。
気の所為だろうとドアを閉めて寝ようとすると、「ドンドンドンドンッ」と激しくドアを叩かれ、驚きのあまりに大声を出してしまいました。
ベットの中で怖くて泣いていると、悲鳴を聞いて母が来てくれ、なんとか落ち着きを取り戻したのです。
不思議な出来事を体験したのは私だけではなかったのです。
父が1階の和室で寝ているとリビングに電気がつき、夜中に電気をつけるのはやめてくれと注意しようとふすまを開けると、知らない女の子が立っていた。
兄も母も家族全員が、大なり小なり、なにかしらの不思議な体験をしたのです・・・。
そんな家早く引っ越して逃げれば良いのにと思われるかもしれませんが、私と兄が片足ずつ怪我をしたり、交通事故にあったりと不幸が立て続けに起きました。
ついには両親が離婚し、母と兄弟だけになってしまい、引っ越す余裕がありません。
どうする事も出来ない私達は、なにか不思議な事がおきても、気のせいだと自分にいい聞かせてやり過ごすしかないのです。
あれから数年
私は高校受験を控え、夜中に勉強をしていたときです。背伸びをすると、ある事に気が付きました。
それは、真上の天井に無数の手形が付いているではありませんか。気味が悪く拭き取ろうとしましたが、シミになっていて消えません。
その日を境に、毎日のように金縛りにあいました。目を瞑ったまま動けずにいると、長い髪のようなものが私の顔にかかり、怖くて心の中でお経を唱えると、「そんなの効かないよ」と耳のそばで誰かに言われ。
他にも、腕をぎゅーっと握られる感覚がして、朝になって腕をみると握られたような痕がついていました。
兄は大学生になっていて、遠い学校に通えないので寮に入っていたので、家には母と二人きり。
似たような体験を母もしていて、もう限界、母に引っ越したいと言うと同じ気持ちだったようです。
呪われた家?
無事高校に入学してからはバイトを始めてお金を貯め、既に社会人になった兄にも協力してもらい、やっと引っ越しする事ができました。
新しく引っ越したマンションは、いままでより狭いですが不思議な事が起きる事もなく、ようやく安心した生活を送る事ができるようになりました。
前の家は今のマンションから駅までいく途中にあるので様子を伺う事ができるのですが、新しく入居しても半年も保たずにみんな引っ越していきます。
友人の自称、霊能者が言うには、霊道が家の真ん中に通っていて、それが原因だといいます。
今でも入居者募集中らしいので、ホントのことじゃないのかな?
※画像はイメージです。
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