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恐怖の部屋移動

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「ねえねえ、隣の部屋に遊びに行かない?」
Sちゃんが言った。
今日は修学旅行最後の日、三日目の夜だ。
本当は部屋移動は禁止されているけど、それもまた修学旅行の楽しみだ。やるしかない。
「いいね!Nちゃんも行くでしょ?」
Nちゃんも少し考えてから賛成する。
Kちゃんは寝ていたいから断った。
と言うことでKちゃん以外の3人で隣の部屋に行くことになった。
ちなみに隣の部屋のメンバーはYちゃん、Mちゃん、Eちゃんだ。

廊下に出たら先生にばれないように忍び足で歩いていく。
コンコン・・・。
「はーい・・・」
ノックするとすぐに部屋の子が出てくれた。この子はYちゃんだ。
「あらSちゃん達どうしたの?」
「遊びに来たの」
Sちゃんが答える。
「あら、そうなの。じゃあ部屋には行って!」

そうして1時間ほどトランプをしたりおしゃべりをしたりして遊んでいた。
そして、そろそろ帰ろうかとなった時に急にMちゃんがこんなことを言い出した。
「そういえば隣の部屋に霊がいるような気がするんだよね。」
Mちゃんの言っている隣の部屋とは私たちの部屋のことだ。

Mちゃんは霊感が強いらしい。
すると、同じく霊感が強いらしいEちゃんも
「めっちゃ分かる。なんかゾワゾワするし・・・」
と言っていた。

他のみんなは「えっ!やだ怖い!」と怖がっていた。
「ねえ・・・隣の部屋にはKちゃんが残ってるよ・・・?」
Nちゃんが言った。
「それヤバくない?この感じからすると霊はKちゃんに恨みを持ってるよ!」
Mちゃんは深刻そうな顔をしている。それがまたみんなを怖がらせた。

そこからは
「Kちゃん殺されちゃうかも・・・」
とか
「私の知ってる除霊の方法が効くか分からない。」
などとMちゃんとEちゃんで話していた。
少しして私は
「先生に確認してもらう?」
と聞いたが部屋移動がばれると言うことで却下された。

Kちゃんが危ない状態かもしれないが自分たちが見に行く勇気も無い。
その時ドンドンと壁をたたく音が聞こえた。
「キャーッ!!」
みんなは悲鳴を上げた。

「Kちゃんが助けを求めているのかも・・・」
確かにそうかもしれない。
少しずつ落ち着きを取り戻したみんなも頷いた。

ジャンケンをして負けた人が様子を見に行くということになった。
負けたのは私とSちゃんとYちゃんだ。
もう廊下に出るのすら怖かった。
しかし勇気を振り絞ってドアを開けると、、、
何も異変は無かった。Kちゃんもベッドで静かに寝てる。
ということで私たちは様子を見に行かなかった人たちに報告したら寝ることにした。

しかし朝になって疑問が浮かぶ。

ドンドンとかべを叩いていたのは誰だったのか。

Kちゃんが寝ているのはYちゃんたちの部屋の壁の反対側。さらに私たちが部屋移動をしてからすぐに寝て朝まで一回も起きていないらしい。

あちゃのすけ
中1です。修学旅行で会った話を書きました。

「奇妙な話を聞かせ続けて・・・」の応募作品です。
評価やコメントをお願いします。

※画像はイメージです。

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