1月といえば正月、正月といえば初詣。
そんな初詣をすると不思議なもので、普段は気にならないおみくじを引きたくなりませんか?
そのおみくじは時代とともに多様化が進み、今ではネットでも気軽にできます。しかしやはり地元、もといその神社仏閣だからこそのおみくじもあるのも事実。
というわけで今回はおみくじのトリビアをご紹介していきましょう。
最後には2025年の干支、ヘビにかけてヘビと関わりがあるおみくじも取り上げますね。
そもそも、おみくじって何?
おみくじとは占いのようなものですが、占星術や風水など知識が必要な占いとは違い、かなり簡略化されています。
そもそも占いとは3種類あり、
- 命:暦を計算して占う
- 手:手相のように相手を見て占う
- 朴:道具と偶然性を使って占う
と分けることが可能で、おみくじは朴に分類できます。
そのおみくじの起源は現在でも謎に包まれており、最古の記録として挙げられているのは「日本書紀」に記載されている「籤」ですね。
そもそもおみくじ、もとい籤とは国の権威者が国政を決めるために使っていた手段でした。
日本では鎌倉時代から神前でくじを作り、引いていたとされています。
本能寺で有名な明智光秀も本能寺の変を起こす前にくじを引いていたとか。
おみくじを引いた後ってどうしたらいいの?
「おみくじを引いて凶が出たら結び、吉が出たら持ち帰れ」と言われたことはありませんか?
たしかにそれもありますが、結果に関係なく、その人の好きなようにするのがベストです。
かばんやサイフに入れるのもよし、部屋に飾るのもよし、保管するのもよし。
結ぶ場合はたとえ指定された場所がおみくじでびっしりだったとしても、指定された場所に結ぶのがマナーとなります。
ただしおみくじを引いた後でやってはいけないことは「おみくじを捨てること」です。
これは神様に失礼ですし、何より気持ちよくありません。
なので持ち帰ったあと不要に感じた場合は捨てるのではなく、「指定された場所に結ぶ」か「古札納め処など専用の場所に出す」をしましょう。
2025年の干支、ヘビがおみくじになっている神社2選!
ヘビがおみくじになっている神社、1つ目。
山口県の岩國白蛇神社
この神社は2012年に広島県の嚴島神社の御祭神を勧請し、創建されました。
つまり神社としては歴史は浅いものの、創建されるにまで至った岩国市特有の信仰「岩国の白蛇」は300年以上の歴史があります。
「岩国の白蛇」とは岩国市の特定の地域に生息している白ヘビのことです。
この白ヘビは遺伝によってアルビノが継承されており、裏返せば「岩国の白蛇」はそれだけ人々が保護してきた証明となります。
そんな白蛇の観覧所が岩國白蛇神社の境内のそばにはあるのですが、もう1つ、しろへびくじで、たくさんの白ヘビたちを見かけられますよ。
もっともその白ヘビたちは和紙製のヘビで、綺麗に並べられた穴から顔をのぞかせています。
くじを引く前にその光景にびっくりすると同時に、思わず和んでしまうでしょう。
そして2つ目のヘビがおみくじになっている神社。
宮城県の金蛇水神社
この神社は金運を授けてくれる古社として有名で、蛇神を祀っています。
創建については不明ですが、地下水があったおかげか、昔から水を祀る場所として信仰が厚かったとか。
また平安時代の刀匠・三条宗近とゆかりがある場所で、社名の「金蛇」やご神体も宗近の逸話からだと言われています。
そんな金蛇水神社のおみくじは、白蛇金運お巳くじです。
このおみくじは金運を占うのですが、巻かれた金色のおみくじを口でくわえている白ヘビはとても可愛い!
おみくじで占ったあとは部屋に飾れるそうなのがいいですね。
マスコットくじについて思うこと
こうした動物をモチーフにした、あるいはキャラをモチーフにしているおみくじをマスコットくじといいます。
調べたところ、犬を模したくじは多いんですよね。あとは閻魔様の人形つきのおみくじが印象的でした。
個人的には猫のおみくじがあってほしいなと思ったのですが、そこらへんは招き猫のお仕事を奪ってしまうため、ないのかもしれません。
それにハローキティもおみくじとして展開している現在、猫のおみくじは色んな意味で難しいかもですね。
おみくじのあれこれ
その起源は謎に包まれているものの、長い間、人々と寄り添ってきたおみくじ。
新年早々、どんなことが予見されているのか楽しみですが、引いた後はモラルを守って好きにしていいですが、捨てるのだけはNGですよ。
また今年の干支、巳にかけてヘビをあしらったおみくじがある山口県の岩國白蛇神社と宮城県の金蛇水神社はとても魅力的です。
行ける機会があれば、いつか行ってみたいですね。
※画像はイメージです。
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