僕は社会人になり、会社寮で生活を送っていました。
そんなある日の出来事です。
月に1度ぐらい実家に電話をして時、父から弟が霊に取り憑かれたと聞きました。
霊に取り憑かれた・・・僕はこの圧倒的に非現実なキーワードに驚きです。
どういう事なのかを聞いてみると衝撃的な事実が語られたのでした。
僕の父の話
なぜこんな事になったのか?まず根本的な事を話します。
自称、霊感のある父が18歳の頃、オカルトブームだった事もあって友人たちと心霊スポットを巡っていたそうです。
心霊スポットからの帰り道、車を運転してた父の体調が急に悪くなって、カーブを曲がりきれずにガードレールに激突してしまいました。
当時はシートベルトをするを法律で決められてなく、助手席に乗っていた友人はフロントガラスを突き破って血だらけになってしまったのです。
幸い怪我だけで済んだらしいのですが、父曰く「霊が取り憑いていた」らしい。
大怪我した友人もそれで納得したようですが・・・普通・・ダメでしょうそれじゃ?
弟が取り憑かれた
僕の弟は自称「霊が視える」らしく、父同様に心霊スポットが好きで、よく二人で巡っています。
ちなみにですが、そんな家庭に育ちながら、むしろそんな家庭だったから、僕は幽霊の類は一切信じていません。
心霊スポットなんて汚いだけで面白くもなんともない。
そんな弟が心霊スポットから帰ってきた夜。
寝ている際に「なにか息苦しいな。」と思って目を開いてみると霊が弟の首を絞めていて、沢山心霊スポットに行っているのですが、こんな経験は初めてだったらしい。
それを聞いて父は、「なにか我々ではどうにもならない霊に取りつかれた」と行って、知り合いの霊媒師の所にお祓いに行ったそうです。
僕は内心、めんどう臭くなって電話を切りたい気持ちでしたが、父親があまりに必死なのでどうしても話を聞いてしまうのでした。
霊媒師が言うには
その知り合いの霊媒師というのは、地元でも有名な方らしい。
相談してみてもらうとやはり霊に取りつかれていて、女の霊が3体、男の霊が2体、それとキツネの霊。
その中でもハーデスという強い霊が憑いていた。
耳を疑い聞き直してみても同じ答えがかえってきて、父は僕が興味をもったように感じたのか、声が少し得意げな感じです。
三歩譲っても人間やら動物は解ります。でもハーデスって!
ここは日本なのになぜギリシア神話?霊とかじゃなく神?それも冥府の神?
・・・ほぼ100%インチキですよね?
・・・ほぼほぼ100%伝説です。
それも1回のお祓いだけでは取れなかったらしく、2回目でようやく祓えたとかで費用も驚くほどかかったらしい。
僕は驚きと共に怒りを感じて、「ハーデスとか言い出した段階でインチキだって気がつけよ!」と父を叱りつけるとシュンとしてしまったのでした。
親子心霊体験の結末
その時、ふっと「母さんはこの事しっているの?」と父に聞くと・・・無言。
とっさに電話を切って母の携帯にかけ直し、この事を話すとやはり知らなかった。
法律関係の母は僕同様に現実主義者で、かなりご立腹のようでした。
後から聞いた話だとずっと母親のターンで霊媒師も閉店したようです。
そういう所には遊び半分で行ってはいけません。
※画像はイメージです。
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