トランプ城(クイーンシャトー)

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「トランプの館」といえば、マニアならほとんどの方が知っている廃墟だと思います。
もとは総工費8億の超高級風俗店だったのですが、高度成長期といえども巨額の投資を回収することが出来なかったのか、もしくは、反社の人の資金を調達するためだけだったのか・・・。
真相は解りませんが、たったの数ヶ月で閉店してしまい、つい最近まで廃墟でした。

創業当時、クイーンシャトーという名称だったのですが、5階建ての壁面にトランプのクイーンが描かれていたこともあり、マニアの間ではトランプの城として知られ、いつしか心霊スポットとしても有名になったのです。

ところが2022年の春、改修されマリーンブルーという名の風俗店として再営業し始めました。
私はお金もなければ、お店にいく勇気もないので、まだ廃墟だった頃に侵入した体験談をお話します。

目次

廃墟だった「トランプ城」

当時大学生だった私は地元で心霊スポットとして有名な、この「トランプ城」に友人たちと肝試しに行きました。
繁華街から一本裏手の風俗店が立ち並ぶなか、似つかわしくない立派な洋風の立派な建物。
正面に大きなトランプのクイーンが描かれているのですが、ツタで覆われて見えません。でも、それが異様さを醸し出し既に恐ろしい雰囲気です。

正面はバリケードで塞がれているのですが、裏口のドアは開いたままの状態だったのですんなり入ることができそうです。しかし、重苦しい空気が立ちこめ、誰一人として入りたがりませんのでジャンケンで順番を決め、負けてしまった私を先頭にいざ中へ。
当時は携帯もスマホも誕生していませんので、持参した懐中電灯を手に進んでいきました。

最初に入った部屋は控室と思われ、ベッドや食器棚が置いてあり、風俗店とは思えない雰囲気でした。
そんななか、だれのイタズラか落ちているダルマの目は大きく穴が開けられていて不気味。

先に進むと1階のロビーに到着すると、3人の女性が描かれた壁の前に大きな噴水、懐中電灯で天井を照らせば、現役の時には数千万もしたというシャンデリアが無惨な残骸になっていました。
豪華な赤い絨毯が敷かれている階段を登りながら、エッチな事が行われていた部屋をみて回ります。

風俗に行った事がある友人によると、普通よりも広いらしく、お風呂でXXXとか説明しだして顰蹙をかいました。
それにしても、ここで良いことすると、いくら払わなければならなかったでしょう。
なんて思いながら進んでいったのですが、特に何事もなく、ちょっとみんな拍子抜けでした。

誰かいる?

最上階へと上がり、ある部屋に入ると鏡に赤い文字で「光」と書かれていました。
「ヒカル」という名前の友人が「お前、呪われてる〜」と皆にいじられ、顔を真赤にしながら、「誰かのイタズラだろう!希望のヒカリって意味かなんかで書いたんじゃないか」と反論。
でも、「廃墟に希望って無理があるだろ!」と大爆笑されてしまいました。

さらに次の部屋では、壁に「じぬ」と書かれています。
「しぬ」なら分かりますが「じぬ」なんてあり得ないと、さらに大爆笑し、1人なんてベットにダイブしてふざけはじめます。
廃墟に来たのに笑いがとまらないなか、次の部屋に行こうと廊下にでた瞬間。

「お〜〜〜〜〜い」

吹き抜けの下の階から低い男の声が聞こえて、みんなピタッと動きを止めました。
私は多分、他の誰かが私達のように肝試しにやってきたのだと思い、懐中電灯で下の階を照らしますが誰もいません。
皆も同じように思ったのか、辺りを照らしだしますが、私達意外にはいないようです。

「お〜〜〜〜〜い」

また声が響くと「今、男の声がしたよね・・でも誰もいないよね」というのは皮切りに、みんなパニックになり、真っ暗闇の中みんなで猛ダッシュして建物の外に逃げ出しました。

ところが

人気のある場所まできて、全員がハアハアと肩で息をしていた時でした。
メンバーの1人が逃げた時に財布を落としと言い出し、動揺してソワソワしています。

正直なところ、誰もが廃墟に戻りたくありません。
でも生活費の殆どが入っているらしいのです。
全員が顔を見合わせて、「仕方ない、探しにもどるか」と侵入した裏口まで戻ったのですが、扉が完全に閉まっていたのです。それも、内側から鍵がしまっているようで、どうやっても開きません。

もうこうなると、財布を落とした本人ですら恐ろしくなり、諦めざるをえません。
皆、無言で逃げ帰ったのでした。
あんなところに誰かが住んでいたとも思えません。
すると、あれは・・・・。

ちなみにですが財布を落としたのは「ヒカル」君で、可哀想に思ってカンパをしてあげました。

※画像はイメージです。

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