読書をしているだけなのに

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。

いつもの日常の中で自分を中心に起きた異変は、やはり薄気味悪いものです。
特別な場所でもなく、心霊スポットでもなく、ただ自分の部屋で起きたことだからこそ、余計に気味が悪いのかもしれません。

目次

読書は楽しい

趣味のひとつに「読書」があります。
今では電子書籍も普及してきているので、読書もずいぶん便利になりました。何といっても本がかさばるという難点が解消されています。

私は歳を取って目が悪くなった影響で、紙に印刷された活字を読むのが苦手になってしまいました。
紙のページをめくるより、スマホやタブレットで文字を読む方が今の私には合っているようです。

以前はよく文庫本を読んでいました。通勤時に電車が混んでいても読める手頃な大きさが便利で、怪談や心霊体験談についつい手が伸びてしまいました。
やはり本能的にオカルト好きで、いい大人になっても、ついついチェックしていました。

怪談を読んでいた深夜

ある時、書店でオカルト好きの間で話題になっていた、怪談の文庫本を見つけて読み始めました。
文章も読みやすく、怖い話がテンポよく続くので、気がつけばシリーズを何冊も買って読んでしまい、かなり夢中になっていたのかもしれません。

そんなある夜、自室でその怪談を読んでいた時でした。
深夜で部屋は静まり返っています。

「ピシッ」

部屋のどこかで小さな音がしました。
気のせいかと思って読み続けていると、また同じ音がします。

不思議なことに、その音は部屋の決まった場所から聞こえるのではなく、私のすぐ近くで鳴っているようでした。正面だったり、右だったり、背後だったりと、まるで私を中心にゆっくり位置を変えているように感じます。

今度はすぐ後ろの方で鳴った気がしたので振り向きましたが、当然ながらそこには何もありません。
部屋には私しかいないはずです。

怪談を読んでいたこともあり、急に背筋が寒くなりました。
もしかすると、本を読んでいるせいで何かを呼び寄せているのではないか、そんな考えまで浮かびます。

気味が悪くなり、本を閉じて周りの様子を伺ってみました。
すると、それまで鳴っていた音はぴたりと止んでいます。
しばらく様子を見ても、もう何も聞こえません。

やっぱり気のせいだったのだろうと、本を開いて読み始めると、

「ピシッ」

すぐ近くで音が鳴り始めます。

読むのをやめると音は止まり、読み始めるとまた聞こえる。
そんなことが何度か続いたので、さすがに怖くなり、その日は本を閉じてそのまま寝ることにしました。

今もわからないまま

次の日の夜もまた怪談の続きを読み始めます。すると、やはり自分の周囲を回るように音が鳴り始めました。
読むのを止めると音は止み、読み始めるとまた鳴る。
こうなると、怪談を読んでいることが原因なのではないかと思えてきます。

ただ、冷静に考えてみると、人間は怖い話を読んでいると周囲の音に敏感になるそうです。
普段なら気にも留めない家鳴りや家具のきしみを、必要以上に意識してしまうこともあるのだとか。

そう考えれば、あの音もただの家鳴りだったのかもしれません。
怖い話を読んでいたので、想像力が働きすぎていただけだと思えば説明はつきます。
昔から本ばかり読んでいるせいか、どうも想像力だけは豊かなようです。

たぶん、それだけの話だったのでしょうが、それ以来、夜中に怪談を読むのはやめました。
やっぱり、ああいう音を聞くと怖いので。

※画像はイメージです。

面白かった?

平均評価: 0 / 5. 投票数: 0

投票がありませんよ、最初の評価をしてね!

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

思った事を何でも!ネガティブOK!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次