それは、20年前位に聞いた話ですが、決して忘れることのできない実話です。
新築に引っ越して半年ほど経った頃、隣に住む農家のお爺さんから聞いた話。その家では、幼くして原因不明で亡くなった子供や、自ら命を絶った人がいたそうです。
不幸な出来事はそれだけではなかったようで、お爺さんは地元で有名な霊媒師に家を見てもらったそうです。すると、その家には「霊の通り道」、いわゆる霊道が家の中心を通っていると言われたそうです。
その後、隣家は引っ越し、その土地にはいくつかのアパートが建てられました。
そして、奇妙なことに、霊道が通っていると言われた場所に建てられたアパートだけ、入居者の出入りが激しかったのです。
いつしか、そのアパートは一室だけの入居になりました。寂しい感じがしたある日、パトカーや消防車が集まっていたのです。孤独死なのか、自死なのかはわかりませんでしたが、人が亡くなっていたそうです。
さらに恐ろしいことに、すぐ隣のアパートでも自死した人がいたそうで、その部屋は霊道の延長線上にあったのです。
現在、そのアパートは改装され、家賃を安くして生活保護者向けに生まれ変わりましたが、今もなお、この話は誰にもできず、私の心の奥底に封じ込められています。
あの時、お爺さんから聞いた「霊の通り道」という言葉。それは、今も私を恐怖に陥れる呪いの言葉として、深く刻まれているのです。
※画像はイメージです。
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