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「マルチジャンル・ホラーRPG インセイン」秘密と狂気が織りなす国産ホラーTRPG

ホラーTRPGといえばクトゥルフ神話TRPGが大きなシェアを占めるようになって久しいですが、クトゥルフ神話TRPG以外にもホラーTRPGがいくつか存在することをご存知でしょうか。

今回紹介する「マルチジャンル・ホラーRPG インセイン」(以下「インセイン」)はその名の通り、様々なホラーシチュエーションで遊べるTRPGです。

目次

インセインとは?

「インセイン」は新紀元社より2012年に発売されたTRPGシステムです。著者は河嶋陶一朗/冒険企画局。

「サイコロ・フィクション」と呼ばれる、独自の表を用いるシステムを採用しています。これは11マス×6マスの表に「特技」(クトゥルフ神話TRPGにおける技能が近いです)が計66個散りばめられており、判定したい特技を持っていればそれを使用して判定し、サイコロを2個振って5以上が出れば成功というシステムです。

基本的に、プレイヤーは任意の特技で調査などの判定ができますから、6面ダイス2つで5以上が出れば成功です。ですが、時として特定の特技での判定を求められることがあります。
実際のキャラクターシートに掲載されている表を見てみましょう。

※説明用のため、実際のキャラクターシートの記述とは異なる箇所があります。

例えば「『物音』で判定してください」と指定されたけれど、自分のキャラクターは「物音」の特技を持っておらず、2マス下にある「追跡」を持っていたとします。
この場合は、5+【指定された特技までのマス目の数】(この場合は「物音」からいくつ離れているか)が目標値となります。
今回は2マス離れているため、5+2=7以上を出せば成功になる、といった具合です。近い分野の見識があるからそれを応用して解決に当たる、といったイメージでしょうか。

このほかにもキャラクターは「アビリティ」と呼ばれる、探索や戦闘に使えるちょっと便利な能力(キャラクター初期作成時点では2つ)を持ち、これらを駆使しながらシナリオに臨みます。

インセインのセッションの進み方

「インセイン」のセッションは事件に巻き込まれるきっかけを表現する「導入フェイズ」。
主に事件の調査を行う「メインフェイズ」。
戦闘や儀式を通して危機を切り抜ける「クライマックスフェイズ」の順に進行していきます。

特にセッション時間の大部分を占めるメインフェイズは「サイクル」と呼ばれる単位で進行します。各プレイヤーは1サイクルに1回行動ができます。行動回数をシステム側できちんと決めることにより、誰か一人がずっと行動していて、暇になって全然動かないプレイヤーが出てしまう…ということを防いでいます。

ハンドアウトと秘密

「インセイン」は、調査できる場所やキャラクターごとにハンドアウト(その場所、人がどんなものか記述したもの)があります。ハンドアウトには秘密(調べた人にしかわからない情報)が設定され、それを調べながら進んでいきます。

ハンドアウトを持つのは調査できる場所やNPCだけではありません。プレイヤーキャラクターも全員何かしらの秘密を持っています。例えば被害者の家族や友人だったり、はたまた自分はすでに死んでいたり…。
これら「秘密」は自分から明かすことは基本的にできません。例外として、クライマックスでのみ達成値やダメージの上昇に使える「回想シーン」というルールがあり、ここでのみ秘密を自ら明かせます。

生命力と正気度

キャラクターは「生命力」と「正気度」の2種類の数値を持ちます。各キャラクターは基本的に6点ずつの生命力と正気度を持っています。

生命力は多くのRPGでいう「ヒットポイント」です。戦闘などでダメージを受けたら減少します。正気度はキャラクターの精神の余裕を表します。調査したキャラクターにとって衝撃的な情報を得た場合、「ショック」を受け、正気度は0になっても即座に行動不能にはなりませんが、不利な状況に陥ることがあります。

恐怖判定

インセインには「狂気カード」というものがあります。ハンドアウトによっては、秘密の内容を知ると、そのあまりの恐ろしさに「恐怖判定」というものを行わなければならないことがあります。指定された特技の判定に失敗したら狂気カードを一枚引かなければならないのです。

狂気カード

狂気カードはプレイ中に特定の条件を満たすと表にな理、効力を発揮します。たいていの場合、何かしらプレイヤーキャラクターに不利な状況が発生します。
なお、条件は判定に失敗する、ダメージを受ける、アイテムを使用する…など、カードによって様々です。
山札がなくなるとシナリオはその時点で強制終了となり、「バッドエンド表」を振ってどうなるかを決めます。

錯乱

表になっている狂気カードがプレイヤーキャラクターの現在の正気度より多い枚数になると、(例えば正気度が2の場合、3枚以上表になると)「錯乱状態」になります。錯乱状態になると、戦闘中は生命力か正気度を消費しないと「脱落(簡単にいえば戦場からの逃走)」以外の行動ができなくなるため、かなり不利になります。

協力型、対立型、特殊型-3つのシナリオパターン

インセインには大きく分けて3つのシナリオパターンがあります。

  • 協力型(プレイヤーキャラクター同士協力して怪異と対峙するもの)
  • 対立型(プレイヤーキャラクター同士目的に食い違いがあり、最終的に対立するもの。)
  • 特殊型(情報の開示状況やアイテムの入手状況、プレイヤーの意思など様々な要因によりにより協力にも対立にもなりうるもの)

これらはシナリオ概要に明記されます。概要を見てシナリオを選び、キャラクターを作成することで今日はどんなマインドセットで遊べば良いか考えた上でセッションに臨めます。

様々なジャンルのホラーを遊びたい人におすすめ

「インセイン」はクトゥルフ神話TRPGと異なり登場する怪異の種類を縛っていません。クトゥルフ神話に限らず都市伝説や妖怪など様々なホラーに対応可能です。もちろん、自分で作った怪異も登場させられます。

例えば「閉鎖空間から脱出する」というテーマのシナリオでも、それが協力型ならプレイヤーキャラクター全員で助け合い脱出するものになります。対立型のシナリオならプレイヤーキャラクターの一部が怪異となって他のキャラクターの脱出を妨害し、クライマックスで対峙するもの…などになるでしょう。様々なバリエーションのホラーストーリーを作れるのが特徴です。

情報と狂気に翻弄されつつ様々なジャンルのホラーを遊んでみたい方に「インセイン」はおすすめです。

著:河嶋 陶一朗, 著:冒険企画局, イラスト:青木 邦夫
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(C) 2016-2018 冒険企画局 (C) 2016-2018 河嶋陶一朗

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