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友達と心霊スポットで恐怖体験

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僕が住んでいた地域は陸の孤島という表現がピッタリのド田舎で車がないと生活が始まらない、だから18歳になると同時に車の免許を取るのが当然と、地元ならではのルールがありました。

目次

車の免許を取ったら?

車の免許を取って、まず初めに行く所といえばジャスコ。そして娯楽が全くないド田舎では心霊スポットが定番。
マクドナルドすら近所に無くても、心霊スポットは沢山あるときたもんだ。

それに18歳といえば高校3年生、大学や短大に進学する人や就職する人、それぞれの道に進む前によく遊んでいた友達たち4人で、ぼくたちの卒業旅行よろしく心霊スポット巡りへレッツラゴンしてみました。

県内の微妙な心霊スポットから、最恐と有名霊スポットを心霊サイトを参考に友達たちと運転を順番に代わりながら、いくつか回り、そしてあるスポットで事件が起きたのです!

行くぜ激ヤバスポット!

そこはいくらネットで探しても載っていない、ローカルの口コミのみで伝わるという激ヤバスポット。
数棟がまるっと廃墟になった団地で、かなり昔、1軒の火事が延焼し、1棟を飲み込むように火が周り全焼となり、かなりの人が焼け死んだ。それが原因で今でも多くの死にきれない人たちの怨霊が、熱い熱いと団地の中を徘徊して、訪れた人を呪い殺すという噂があるのです。

団地についた時間は21時頃。
僕達4人は少しガクブルしながら周り始めるのですが、他にも怖い心霊スポットは山程あったので慣れてしまい、1分も経たない内に「少し雰囲気はあるね」ぐらいに余裕が出てきました。

最初の1棟を周り、次の1棟、そして次の1棟、全て周りに尽くしても、結果、心霊現象は何も起きません。
「なんもないやんけ」
「対して怖くないな?」
「噂だけやん、クソボケが!」
なんて悪態をついて、ほな帰ろうとなった時。

友達の一人が「あそこになんかない?」と言い出し、行ってみると不気味にそびえる団地に挟まれた暗闇の奥に古い集会場と思われる建物がうっすら見えています。
誰かは忘れましたが「あそこはまだ見ていないよな」と言い出し、行ってみる事にしました。

集会場へ

手入れされていない樹木が鬱蒼と茂る、体感で300メートルぐらいある、団地と団地の間の通路を「めっちゃ長ない??」と笑いながら進んでいくのですが、集会場に近づくにつれて理由のない恐怖を感じます。

皆も同様に感じているようで、「これは当たりか!」と期待と恐怖が入り混じりながら集会場に到着。
僕は半分壊れたドアを開けて集会場の中を懐中電灯で照らすと、なにかが睨んでいる!
あまりの恐ろしさに尻もちをついてしまったのですが、それは集会場に住み着いている野良猫だったのです。
人馴れしているようので私達の事を怖がる事無くすり寄ってきて、癒やされる気持ちとともに全員が大爆笑。

「幽霊の正体見たり枯れ尾花」なんて一人が言い出し、「お前、オッサンかよ!」と盛り上がるながら、引き返している途中でした・・・。
だいたい50メートルぐらい進んだところで、団地の建物の間に何人かの人影が見え、の途端に大きな声のようなものが聞こえ、うわっ!と声を上げて全員が走って逃げだしました。

最初にいた場所に戻ると怖い思いをする為に来たのに今までが微妙だった事もあり、ようやく納得できるような体験が出来たことを少し満足におもいながら、

「なんかおらんかった!?」
「ついに幽霊を見れたな!」
「ゲキヤバ怖エエエエェエエエ」

と盛り上がったのです。

そうすると怖いもの見たさというか変なテンションで、

「もう一回見に行って、なにがあるか確かめようぜ!」

と全員の意見が一致して、戻ってみることにしました。

戻って見たもの

しかし・・・さっき人影が見えた思う場所には、団地の建物の暗がりがあるだけで、それ以外のモノ、幽霊や怪異といったシロモノは全く見当たりません。

「なんやねん!なんもないやん!」と皆で「見間違えたんかい!だっさいな!俺ら!」と大爆笑になり心霊スポットではあまりない、和やかな雰囲気で帰ることになりました。

来た道を戻り団地を抜けて車を停めた場所まで行くと5人の人影がみえ、心霊スポットに来た他の人だろうと近づいていくと40~60代ぐらいのスーツを来たおじさんたちが立っています。

僕は「え?おじさん?」と少し不思議な気持ちになり、まぁおじさんたちも心霊スポット来るかと思いながら、通り過ぎようすると、おじさんの中に1人に「おい」と声を掛けられました。
内心「え?」と思いましたが「はい」と返事をすると、ドスの聞いた声で「お前ら何も見てないやろな?」と。

ふと心霊スポットなので「あぁ、お化けの事か」と思い、「何も見てないです」と答えました。
繰り返すように全員に「お前らもやろな?」と怒鳴りつけ、「ぼくらなんもみてません」と震える声で皆が答えます。
するとおじさんは睨みつけながら「そうか、ここは心霊スポットでもないし、私有地やから入ったら警察に言うぞ」と注意をされました。

そして、おじさんの中でも派手目で1番身なりが良いおじさんに「ほな、もう行ってええぞ、気をつけてな」と言われ、お辞儀をして車に戻りました。

おじさんたち

車に乗り、緊張感から解放された僕たちは「なにあのおっさんら、めっちゃ怖いな」と笑いながら話しました。
たしかに注意された事もなければ、心霊スポットで他の人にあった事も無いのでビックリしましたが、至極当然の事を言ってるなとも思いながら、なんでこの時間にスーツを着きたおじさんたちがいるのか疑問でした。

「でも結局怖い事なかったな、顔の怖いおっさんに怒られただけやん!」
「こんなん心霊スポット以外でも体験できる事やんな!」

冗談を言いながら、街明かりが見えてきたあたりで、1人の友達がボソっと「お前ら気づいた?」と言い出します。

僕を含め全員「えっ?なに?」と聞くと

「いや、俺さっき言えやんかったんやけど、話しかけてきたおじさん、指2本なかった」
「俺人影見た時にさ、6人おったん見えたんやけど、でもさっき1人おらんかったんよ、おかしくない?」と言い出し始めました。
それを聞いた僕達は少し怖くなり上手く言葉を返せないでいると・・・。

結局なんだったのでしょう?

1番陽気な友達が「ヤクザの人おっただけやろ!あと6人は見間違えちゃうか?それかなんか偉い人は車に戻ったんかもよ!」と言い出し、それを聞いた僕たちも「そうそう!絶対そうやで!!」と賛同します。

しかし、6人の人影を見たという友達は「いや絶対6人やったんよ、おじさん達の手になんか持ってて、しかも俺らがウワーって逃げる前に助けてって言うてたん聞こえやんかった?」と話すんです。でも

僕たちは何も聞こえていなかったし、よく見えていなかったというのが素直な見解。でも「何か見たか」と聞かれた事は事実で、急に怖くなり僕達は急いで帰りました。

それからしばらくして忘れた頃に廃団地で男性の死体が見つかり、犯人は逮捕されたようです。
今思えば、僕達は殺人現場に遭遇してしまったのかもしれません。

※画像はイメージです。

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