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陸上自衛隊新装備 20式5.56mm小銃 と HOWA5.56 SFP9拳銃を考察

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2019年12月6日、防衛省から陸上自衛隊の新式小銃と新式拳銃が決定した事が発表されました。
これは現在の主力小銃である新豊和工業社製の89式小銃と、SIG社の9mm拳銃に代わるものとしてトライアルを実施した結果、決定されたものと公表されましたのでした。

目次

HOWA5.56小銃

小銃はこれまでの64式、89式に引き続き新豊和工業製の新型20式5.56mm小銃(HOWA5.56小銃)となり、H&K416やFNSCAR-Lなどの世界的にも有名な小銃達を向こうに回しての採用となっています。
にわかにはどの辺りがそれらよりも優れているのかと気になりますが、国産メーカーの保護や育成もある程度この業界においては考慮されると考えられるものだと思えます。

詳細なスペックは未定の部分が多い様子ですが、これまでの89式までと同様に銃剣も装着出来るようで今だに必要なのかと驚かされるものの、89式では個人の私物レベルでしか装着していないマウントレールシステム、伸縮式ストックが標準装備されて近年の世界基準を意識した設計となりました。

また89式ではセミオート・3点バースト・フルオートだった発射機能から、3点バーストが省かれた仕様のようです。
そもそも3点バーストは連射時の反動と衝撃による命中率低下による弾薬の無駄遣いの抑制や、パニックになったときに弾薬を打ち切ってしまうのを防止する意味がある。
練度や経験値の高い兵士にとっては邪魔になると思いますが、全体としてみれば、どうせならフルオートを止めた方が効率が良いのではとも感じます。

伸縮式の重心もともなり、イメージ的にはH&K社 416、FN社 SCAR、CZ社 BREN等に相似した外観に見えるのでした。

SFP9

さて拳銃の方ですが、こちらはH&K SFP9に決定したということで、比較対象にはベレッタAPX、Glock17が挙げられていたと公表されています。
アメリカ軍もSIGP320を採用した上、自衛隊でも先代がP210のライセンス生産だったと記憶していますので、何故に今回SIG社の拳銃が候補になっていないのかと言う点も疑問に感じます。

このH&K SFP9、ドイツ本国の警察では欠陥が指摘され今は対策が完了したとされていますが、所謂大がかりなリコールに晒された拳銃でもあり、個人的にはかなり意外な決定に感じます。
そもそも拳銃という護身兵器はそこまで必要性が高くないと思われる陸上自衛隊にしては、かなり冒険した選択だと思えるのです。

これはしかしライセンス生産はさせて貰えないのでしょうが、かつてのSIGはそれが出来ていたことも考えてみれば意外な気もします。

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コメント一覧 (2件)

  • 制圧射撃能力は突撃銃の必須要件だから3点バーストでお茶を濁すのには限界があった模様
    アメリカ陸軍・海兵隊では5年前からすべての制式小銃がM4A1に機種転換されてる

  • 現代の火器でも軍用なら着剣装置は有ってしかるべきもので、別に「今だに必要なのかと驚かされる」という程ではないと思う。
    銃剣は戦闘における実用性云々ではなく、弾薬切れイコール戦意喪失にならしめない為や、歩哨や立哨で軍がそこに駐留している示威的な意味で効果はあると思う。

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