2019年2月末、海上自衛隊に新型の護衛艦が就役しました。
今回海上自衛隊の新戦力として就役したのは護衛艦「しらぬい」で、「あさひ」型護衛艦の2番艦にあたる艦です。
排水量は、基準5,100t、満載6,800t、全長が151m、最大幅が18.3mという艦容を誇る大型の水上戦闘艦で汎用の護衛艦に分類されています。
兵装としては、62口径5インチ単装砲 × 1基、Mk.41 VLS(32セル) × 1基、90式SSM 4連装発射筒 × 2基、3連装短魚雷発射管 × 2基などを実装しています。兵装に加えて、高性能な新型のソナーを艦首に装備するなどの対潜能力を充実させた仕様の護衛艦となっています。
また機関には、ガスタービンとモーターを併用するハイブリッド推進・ガスタービンエレクトリック・ガスタービン複合推進方式を実装し、低速ではモーター、高速時にはガスタービンエンジンを使用することで30ノット(約55.5km/h)の高速性能を達成しています。
重火器装備といて興味深い点が、12.7mm重機関銃の遠隔操作システムを採用している点です。これまでの兵員による操作方式に替え、国産のリモートウェポンステーション・海上艦艇用機関銃架が実装されており、無人・遠隔での操作兵器システムとなっています。
このシステムの調達価格は1基約2,160万円となっています。
因みに「しらぬい」そのものの建造費は凡そ730億円前後、三菱重工業 長崎造船所で建造されました。最新の戦闘機1機が100億円以上するとは言え、大きさの割には比較的リーズナブルな感じもします。
「しらぬい」は青森県の海上自衛隊大湊基地を母港とする第3護衛隊群第7護衛隊に編入され、日本の海上防衛を担う一角として実践配備に就きました。
eyecatch source:スキュラ [CC BY-SA 4.0], ウィキメディア・コモンズ経由
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