M市にある、獣医XXXX大学は私の母校です。
ここでは授業や研究で動物を実験体とすることが多いため毎年、動物慰霊祭を行っています。それでも完全に供養することは難しいようで、ここのX棟では夜になると動物たちの霊が現れるのです。
私の研究室もX棟にあり、この話自体は知っていたのですが、自分には霊感がないから大丈夫だと、あまり気にしていませんでした。
目次
ある日
そんなある日、実験の都合でどうしても終電過ぎまで研究室に残らないといけなくなってしまいました。
実験終了後、研究室には寝泊りできる場所がないため、廊下にあるソファで寝ようと目を閉じると何かが自分の横を駆け抜けていく音がしましたが、音に驚いて目を開けて確認しましたが何もいません。
遠くから聞こえる音に自分と同じく夜遅くまで残っている人がいるのだろうと思いましたが、よくよくその音を聞いてみると足音が人のものとは異なっています。
すると、再び横を何かが駆け抜けていきました。
今度はしっかり目を開けていたのですが、足音が聞こえただけで彼には何も見えません。
怖くなってしまい、その日、無理を言って近所に住んでいる友人の家に泊めてもらいました。
動物霊
霊感のない人でも存在を感じ取れるとなると、ここの霊はかなりパワーが強いのかもしれません。
人間の霊も怖いですが、動物霊も怖いです。
実験動物たちはなんの抵抗も出来ないままに殺され、恐らくですが恨みが深いのでしょう。
身勝手ではありますが、動物たちには無事に成仏してもらいたいと考えてしまいます。
※画像はイメージです。
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