ユダヤ人を救った杉原千畝の命のビザの話

この話はもうすっかり有名で、今更感があるかもしれません。
私は正直言って歴史ファンではあっても、太平洋戦争前後の歴史は苦手なので知らない事が多かったです。

それまでは、杉原千畝という外交官の方がたまたまリトアニアに居合わせて外務省に問い合わせてダメだと言われたが、ユダヤ人の方が大挙して押し寄せるために逆らわざるを得ない状態になり、なりゆきで大勢のユダヤ人の出国のためにビザを書かれたのだと思い込んでいました。
もちろん立派なことだし本人は称賛されるべきだけど、杉原氏個人の偉業なのに同じ日本人だからというだけで、やたらと大きく取り上げるのはなあ・・・という気持ちでみていたような。

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ところが、ヒストリーチャンネルで「THE 列伝」という番組を何気なく見てびっくり。
あの国際ジャーナリストの手島龍一氏が登場し、杉原氏は当時の外務省のノンキャリアのソ連通のインテリジェントオフィサーだと解説。

杉原氏はロシア語ペラペラで、満州ではソ連におそれられるほどの実績を上げ、その後ソ連の動向を探るためにリトアニアに派遣されていたそう。
そしてユダヤ人の方々のビザを発行しただけでなく、その後彼らがせっかくシベリアから日本に来ても外務省に入国拒否されないよう、前もって上手に工作されたという話で、これだけのことをしたのに戦後は外務省をクビになって苦労されたとか。

杉原氏のビザでナチスから逃れたユダヤ人の方々が戦後に外務省に杉原氏について問い合わせても、ちょっと調べればわかるのに該当者なしと済ませていたうえ、言われない陰口でたたかれ、長い間名誉回復されなかったとか・・・杉原氏が助けたユダヤ人の方々は杉原サバイバーと呼ばれ子孫が何万人も増え、ユダヤ人社会では杉原氏の偉業のおかげで日本人の信用度が高いことなど、頭が混乱するくらいの情報が入って来て、感動するやら、憤慨するやら、涙が出るくらいショックで呆然としちゃった。

■杉原が作成した通過ビザ
Chiune Sugihara [Public domain]
今では記念館や資料館があちこちに出来ていてユダヤ人の方々が大勢訪れているとか、なんで日本でもっと杉原氏の偉業を取り上げないんだと憤慨されているということですが、太平洋戦争中と戦後、一日でコロッと態度が変わった人も多いという話なのに、なんで外務省がコロッと態度が変わらずにこんな有能で偉業を成し遂げた杉原氏をクビにしちゃったのか、そして長い間名誉回復もしなかったのかということも研究して取り上げるべきだとも思いましたです。

歴史ファンの端くれとしては、表面だけで見ちゃいかん、もっと掘り下げて詳しく調べるべきだということ、こういう偉業は年月が経って忘れられるどころか、どんどん大きくなっていくことなんだという当たり前のことを痛感した次第でございました。


アリス
アリスです。最近、歴女復活してます。

eyecatch source: Chiune Sugihara [Public domain]

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