ミリタリーと言うと、遠い世界の話だと思っていました。
夫と出会うまでは東方界隈でイベントに出たり、漫画を中心に摂取したりと、ミリタリ要素は物語の小道具程度の知識しかありませんでした。
その夫がドはまりしていたのが、ミリタリ美少女モノだったりメカ少女界隈だったわけで、「たまには見返ししたい」なぁと引っ張り出してきたそれ。
ストライクウィッチーズを流し見し始めたのがすべての始まりでした。
ストライクウィッチーズとは
アラサー、アラフォーオタクの皆様なら一度は耳にしたことがあるのではないでしょうか?
「パンツじゃないから恥ずかしないもん!」という文言。
それすなわち、ストライクウィッチーズのキャッチコピーです!
そんなストライクウィッチーズの簡単な紹介をしましょう。
本作品は、島田フミカネ先生がコンプエースで連載していたメカ少女コラムを端を発し、今のKADOKAWAによってアニメ作品が放映されたメディアミックス作品です。アニメ、漫画、小説と幅広く展開し、現在は派生作品を含め同じ世界観を共有する「ワールドウィッチーズシリーズ」の一作品としてカウントされています。
時は1940年代、ネウロイと呼ばれる謎の侵略者の攻撃を受けた人類は、古来より魔法力と呼ばれる力を行使する10代の少女たち、「ウィッチ」と呼ばれる少女たちと共に世界中で戦いを繰り広げていました。
そんな中、現実の日本に当たる「扶桑皇国」に住む主人公宮藤芳佳は、死んだ父の手紙のルーツをたどるために欧州に渡り、ネウロイと戦うウィッチの精鋭部隊『第501統合戦闘航空団ストライクウィッチーズ』の一員として戦いを繰り広げていく・・・そんなお話です。
何がいいの、ストライクウィッチーズ?
ここだけ見ればよくあるバトルものに見えますが、ストライクウィッチーズには大きな特徴があります。
尻・・・美少女のお尻。
とにかくお尻を強調するカットが!多い!!
ウィッチと言うのはストライカーユニットと呼ばれる、空を飛ぶためのユニットを穿いてネウロイと派手な空中戦を繰り広げます。本作の見どころの一つですね。
そのユニットを穿くと太ももの半ばまでがメカに覆われる形になります。ズボンやロングスカートを穿いては邪魔になります。
だから、ウィッチの皆さんは思い切りました。
ズボンを穿きません
主要登場人物の実に9割以上が生足やタイツ、ニーソをさらけ出して生活しています。
え!?じゃあみんなひょっとしてぱんつ丸出しで生活しているの!?というとそうではありません。
みなさんズボンを穿いています
矛盾するんじゃあないよと思われた貴方、少しだけ説明させてください。
ビジュアル上の話をすると、確かにウィッチの皆さんはパンツ丸出しで生活しているように見えます。否定しません。
が、しかし、本作ではその一見パンツに見えるそれを『ズボン』と定義しています。
ズボンをパンツと言い表すファッション業界の方が見たら噴飯ものではありましょうが、パンツとはズボンなのです。
ここで思い出していただきたいのがキャッチコピー「パンツじゃないから恥ずかしくないもん」です。
ウィッチの皆さんは空中で3次元戦闘をしながら大空にパンツの姿をさらけ出すわけですが、そこはそれ、パンツではなくズボン。
そう!パンツじゃないから恥ずかしくないのです!!!!
本作の魅力はそこじゃない
さて、ここまでかなりの紙幅を割いてパンツについて熱く語ってしまいました。私は女の子は下半身が良いと考える民ですのでそこはご容赦ください。
熱くパンツの話をしましたが、この作品の魅力はそのミリタリ要素にもちゃんとあります。
本作の時代設定を見ればピンとくる方も多いかと思われますが、本作はちょうどWW2の時代が舞台です。
WW2の時代に世界大戦ではなく謎の侵略者との戦いを繰り広げるために世界が手を取り合って戦う世界です・・・もちろん水面下にはいろいろあるのですが。
登場する兵器はすべて1940年前後の兵器が登場します。
例えば、前述の主人公が住まう扶桑皇国には航空母艦「赤城」が登場しますし、艦載機として九六式艦上戦闘機や零式二一型艦上戦闘機が登場します。米国にあたるリベリオン合衆国からはシャーマン戦車、独国にあたるカールスラント帝国からはティーガー戦車も登場します。
そして何より、ウィッチが着用するストライカーユニットは、当時の戦闘機をほうふつとさせるデザインと名称をしています。一例を出すと、主人公宮藤芳佳が着用するユニットは零式艦上戦闘脚22型甲、カールスラント帝国のエースウィッチのゲルトルート・バルクホルンのユニットはFw190といった具合ですね。
お気づきの方もいるかと思いますが、前述のゲルトルート・バルクホルンも聞き覚えがあるかと思われます。
そう、ドイツ軍エースパイロットのゲルハルト・バルクホルンですね。ほかにもエーリカ・ハルトマンやシャーロット・E・イェーガー・・・聞き覚えのある名前が並びますね?
そう、ウィッチの皆さんは現実のエースパイロットをモチーフにしています。
それぞれ、現実のパイロットの話に即したキャラ付けもされていてるのも面白いところ。
ほかにも、登場する用語、作戦、兵器、兵器製造を行う会社名から何から何まで、細かく見れば見るほどよく練られています。
敷居は低く、中身はどこまでも深く
正直ここでは紹介しきれないほどの魅力と要素がストライクウィッチーズには詰まっています。15年以上前の作品ながら、2年前には第3期アニメが放映される長寿作品ですし、供給の絶えない部分もありがたいところ。
ストーリーも、キャラクター同士の関係性も、というか百合要素も、もう何もかも面白い!!
ビジュアルがパンツ丸出しだけどビックリしないでまずは見てほしい!!!!
そんなストライクウィッチーズ、まずはミリタリ面から一度チャレンジしてほしい名作です。
ぜひ見てほしい・・・みて。

©2020 島田フミカネ・KADOKAWA/第501統合戦闘航空団
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