2019年11月、かねてから開発が進められていたロシアの最新鋭機「Su-57」戦闘機の量産化が開始されることが明らかとなった。
Su-57戦闘機は所謂第五世代と呼称されているステルス性能を有した戦闘機であり、ステルス戦闘機の量産という点ではアメリカに次いで2ヶ国目となる。 世界でもステルス戦闘機の製造を自国のみで手掛けているのはアメリカ・ロシア・中国の3ヶ国しかなく、希少な戦闘機として注目を集めている。
ステルス戦闘機はかつでの東西冷戦構造時代末期に、アメリカがその威信をかけて開発したF-22戦闘機が元祖だが、奇しくもソ連の崩壊で無用に高性能な戦闘機と化した歴史がある。 このためF-22戦闘機は凡そ1,000機以上の導入を目的として開発されたが、ソ連崩壊による軍事予算の削減と無双過ぎる高性能がむしろ無駄と見做され187機の導入で終了することになった。
しかしアメリカは最新のF-35戦闘機を約3,500機実戦配備する予定とも伝えられており、今回ロシアから発表されたSu-57戦闘機の76機の量産とは大きな数の違いがある。
そもそもロシアの軍事規模で最新鋭機であるSu-57戦闘機を76機と言うのは少なく、以後も数を増やしていく可能性が高いと考えられる。
Su-57戦闘機はステルス性能と言う点ではアメリカのF-22戦闘機やF-35戦闘機より劣るとされているが、速度の面では若干上回り格闘性能も高いと見られている。 Su-57戦闘機の話題で大きな注目を集めている点のひとつが、その製造コストの圧倒的な安さという部分だろう。
これはプーチンが公言している数値だが、76機のSu-57戦闘機の導入コストは1機当たり日本円で40億円以下とされている。日本の航空自衛隊のF35戦闘機の調価格は約120億円前後とされており、現在の戦闘機が運用上の費用もパッケージされることから、単純な1機あたりの価格がわかり辛いとは言え、圧倒的な低コストだ。
このSu-57戦闘機、ロシア以外でも最近アメリカがらF-35戦闘機の購入を凍結されたトルコが購入かとも報じられており、続報が気になる状況だ。
eyecatch source:Dmitry Zherdin [CC BY-SA 3.0 GFDL 1.2], via Wikimedia Commons
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