命に関わる病気ではなかったはずなのに、見てしまったのは三途の川?
病気
20代の頃、ある病気になりました。
幸い命に直結する事は無いかったのですが、検査の結果によると改善しないと将来のリスクがあるとは言われていたんです。
退院後、自宅での療養がはじまり、処方された薬を飲みながら静かに過ごし、働きに出ることも止められていた。
そんな生活をしていると太ってしまい、痩せるように指導されていましたが一向に痩せない、でも病気はだんだんと良くなっていました。
ある日のこと
その日は朝から通院する日で、いつものように近所の停留所でバスを待っていました。
ベンチに座っているといつしか、眼の前の背景が薄く消えていくように、周りが霧で覆われていったのです。
「こんな事もあるんだな・・・」
そう思いながら、ふと足元を見るとなぜか草が生い茂り、小さな花がポツポツを咲いています。
暫くして霧が晴れ、見えてきたのはいつもの町並みではなく、そこには見たことがないくらい美しい花々が咲く草原が広がっていました。
本来であれば、あからさまな異変におかしい・・・と思うのでしょうが、なぜかその時はこれが普通の事に思え、なにか安らかさのような物も感じ、むしろココにいるのが普通だとも思うようになっていたのです。
あの川は
バスを待っているはずだったのに「進んで行かなければいけない」という衝動にかられて、ゆっくり歩きだすといつしか30センチくらいの幅しかない川が行く手を阻みます。
見渡すと少し離れた上流に桟橋があり、目の前の対岸に大好きだったおじいちゃんが微笑んでいる。
おじいちゃんは私が唯一甘えられる人でしたが小学生の頃に他界したんです。
笑っていることが嬉しくて小走りで「おじーちゃーん」と寄っていくと、対岸の祖父は「まだ、来ちゃだめだ。戻りなさい」というのですが、私の背後には道どころか草原もなく真っ白。
困っていると「いいから戻れ!早く」というので、何も無い方向に走りだすと・・・・。
ふと気がつくと
ふと気がつくと病院の集中治療室でした。
後から知ったのですが、バスを待っていた私は停留所で倒れていたそうです。通りがかりの方に助けてもらって、病院で検査するとくも膜下出血のような状態で、手術によって一命を取り留めた。
つまりあれが・・・三途の川だったのでしょうか?
不思議な事に私が倒れて手術中の夜、母親も同じ夢を見ていたそうなのです。
共に生きていますが、母親を迎えにきた人はやはり優しかった叔母だったとかで、必ずしも親が迎えにくるわけではないようです。
あの時、もし渡っていたら?と思うとゾッとします。
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