MENU

都市伝説『テケテケ』とは?その類話や意味を探る

当サイトは「Googleアドセンス」や「アフィリエイトプログラム」に参加しており広告表示を含んでいます。
  • URLをコピーしました!


子供の頃「話を聞いたら、夜に自分の所にも表れる」といった怪談を聞いて、眠れなくなってしまった人もいることでしょう。
『テケテケ』は、そんな話型を持つことで知られる都市伝説です。

また、テケテケは類話が多い都市伝説でもあります。
テケテケというタイトル自体は知らない人の中でも、似たような話を聞いたことがある人は多いはずです。

『テケテケ』の概要や類話、お決まりの話型などから、この都市伝説を探っていきたいと思います。

目次

テケテケの概要

テケテケとは、電車事故により下半身を失った幽霊が登場する都市伝説です。
足がないため、手を使って移動する際に発する「テケテケ」という音が名前の由来とされています。

代表的な話は次のようなもの。

北海道の寒い朝、踏切で女性が電車に轢かれてしまった。下半身と上半身が完全に切断されてしまっており、完全に即死だと思われた。しかし、北海道の寒気で血管が凍り付き、止血の役割を果たしたため、女性はしばらくの間生きていた。そして、この話を聞いた人の所に、女性の幽霊が現れる。

テケテケも他の都市伝説と同じく、様々なパターンが知られています。以下に、テケテケの主な特徴を挙げてみました。

  • 女性である場合が多い
  • 非常にスピードが速い(時速100km以上とも)
  • 北国が舞台
  • 列車事故で下半身が切断されてしまった
  • 下半身の切断後も、寒さによって止血されたため、しばらくは生きていた
  • 話を聞いた人のところにも来る
  • 人間の所に現れる理由としては、失った下半身を探すためであったり、助けてくれなかった人間への恨みから人を殺そうとしていたり、などが有名です。

都市伝説としての知名度の高さから物語の題材として使われることも多く、「地獄先生ぬ~べ~」や映画「学校の怪談」にも登場しています。

テケテケの類話を探る

テケテケには、似たような話型を持つ都市伝説や、関連性があると思われる類話が少なくありません。ここでは、類話の中から代表的なものをご紹介していきます。

カシマさん

『カシマさん』は、「カシマレイコ」や「カシマさま」などと呼ばれる都市伝説です。都市伝説の常としてバリエーションが豊富ですが、主な内容としては、以下のものが有名です。

「終戦直後、米兵に乱暴された女性が列車に身を投げて死んでしまった。それ以来、その話を知った人の元に女性の幽霊が現れ、謎を問いかけるようになった。その謎に答えられなければ、特定の体の部位を取られて死んでしまう」

謎かけなど違う部分もありますが、カシマさんは話を一読しただけでもテケテケと多くの共通点を持つことが分かります。死因の列車事故、「話を聞いた人のところに現れる」という部分。

また、カシマさんはその正体を「米兵に手足を銃で撃たれた郵便配達員」や日本軍の兵隊であるとする説もあり、テケテケよりも、より歴史の長さを感じさせる都市伝説です。


サッちゃん

「サッちゃんはね……」という童謡をご存じでしょうか。
「サチコちゃん」という小さな女の子が主人公の歌で、3番目までが一般に知られるものです。しかし、この歌に幻の4番目があるという都市伝説があります。

その幻の4番の内容は、電車事故で足を失ったサッちゃんが、足を奪うため歌を聞いた人のところに現れるというものです(別パターンあり)。サチコちゃんが事故で亡くなってしばらくの後、彼女が通っていた小学校で流行ったのち、この歌を歌っていた男の子が、足のない遺体で見つかったというストーリーが追加で語られることもあります。

この都市伝説はテケテケの内容とよく似ていながらも、「サッちゃん」という個人を連想させる名前が付くが故に恐ろしさが増し(カシマさんもそうですが)、さらに子供が歌うことが多い童謡という特徴から、不穏な感覚が非常に強い都市伝説と言えるでしょう。

因みに、筆者は子供のとき、「学校のコワいうわさ 花子さんがきた‼」というアニメの中で、この都市伝説をモデルにしたと思われるお話を見たことがあります。子供心にかなりショッキングな内容でしたが、興味のある人はぜひ調べてみてください。

「体の一部がない」ということ

ここからは、テケテケやその類話に共通する「体の一部がない」ことについて考えていこうと思います。
昔から日本では、「幽霊には足がない」と言われてきました。江戸時代くらいの幽霊画を見れば分かりますが、例外はあるかもしれませんが、幽霊の足の部分がぼやけて描かれていることが多くあります。

海外に目を向けてみましょう。
悪魔は人間に化けることがありますが、どれだけ立派な見た目の人間に化けようとも、なにかしら足りなかったり、おかしかったりする部分があるとされています。
その代表的なものが、「かかと」がないということでした。「体の一部」といえるかどうかは悩ましい部分ですが、人間にあるべきものがない、ということでここに例として挙げておきます。

人間にとって、足は非常に重要です。「地に足を付けて」という慣用句が表すように、人生を「歩んでいく」ために欠かせない存在であるほか、先の事例を踏まえて考えると、「人間であること」そのものを表現する部位であったともいえるでしょう。

「首が伸びる(ろくろ首)」ことや「手が伸びる(タイのメー・ナーク)」などの事例があるにせよ、口裂け女などのように「異常に足が速い」など、人ならざるものの描写として、足が関わるものが非常に多いのです。

これらの事を踏まえると、テケテケとその類話に見られるような足の欠損は、人ならざるものであることをより明確に強調し、恐ろしさを煽るものだと考えることができます。
しかも、その移動スピードは尋常ではないのです。

また、足を失ってしまった理由付けが、また恐ろしさを引き立てます。
電車は私たちの身近な交通手段ですし、事故が起こることも少なくありません。また、事故が起きたときの悲惨さは「銃に撃たれる」などより分かりやすく、つい想像してしまう人もいることでしょう。

さらに、聞き手は「テケテケが来る」という恐ろしさとも戦うことになります。話型にもよりますが、テケテケに足を取られて殺されてしまう場合もあり、恐怖を煽る塊のような都市伝説です。

分かりやすい表現で聞く人の恐怖を煽り、恐ろしい存在であることを印象付ける。テケテケをはじめ、「体の一部がない」怪談には、こうした側面が隠れているのかもしれません。

都市伝説の王道〜テケテケ

都市伝説とは、比較的新しく語られるようになった怪談の一種です。
昔から残る怪談に比べ、人から人に伝わる「うわさ話」のような面が大きく、中には、伝染性を持つものも含まれています。

伝染性を持つ怪談。それの代表格がテケテケです。「〇〇人にこのメールを送らないと不幸になる」で有名なチェーンメールよりもインパクトが強く、口裂け女に並ぶ都市伝説の代表格と言っても過言ではないでしょう。

現代では、テケテケのようなオカルトチックな都市伝説が流行ることは少なくなりました。しかし、テケテケの特徴に対する恐怖感が薄れた訳ではありません。

もしかすると、テケテケは復活するときを待っているのかもしれません。

※画像はイメージです。

この記事が気に入ったら
フォローしてね!

よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!

思った事を何でも!ネガティブOK!

コメントする

コメントは日本語で入力してください。(スパム対策)

目次